特集・コラム


大野 百合子

第3回 「お袋さんたち! ~Let's ged rid of your Emotional Bags!」
「堪忍袋の緒が切れる」って?

昔は、いや今でも? 結婚式の時に、新郎や新婦の会社の上司などが新婦にむけて話すベタなスピーチネタがあります。 「三つの袋」というお話ですが、お聞きになったことはあるでしょうか。

「え~、結婚生活には大切な三つの袋があります。それは、胃袋、給料袋、そしてお袋です。・・・」と続くのですが、今日はそんな「ふくろネタ」でいきたいと思います。

「堪忍袋の緒が切れる」という言い回しがありますが、「緒」というのは紐のことです。 「尾」だと思いこんでいた方はいらっしゃいませんか? この袋は一説では、布袋様が担いでいる袋だと言われています。 忍耐や我慢が限界まで達し、袋をしばっていた紐が切れて、今まで抑えていたものがドドッとあふれ出してしまう状況。 布袋様は七福神のおひとりですから、彼の限界を超えるなんてよっぽどなんだと思います。

巷では、「キレる」という言葉が市民権を得ていますが、まさに「切れる」のは、この堪忍袋の緒ではないでしょうか。 額にあの交差点のようなマークを浮き出させながら、手が小刻みにぷるぷる震えはじめ、ついにマグマのようなエネルギーを外に向かって放出する…。 それは、時には悲惨な通り魔殺人を引き起こし、犯人は「誰でもよかった」というどうにもやりきれない言葉を吐き出すのです。

では私たちの中では、どのようなことが起きているのでしょうか。 まず思考や感情は手に触れることができる程にリアルな物質であることを知ってください。 感情は質感や、色や香りを持っています。 たとえば、私にとって「私ってなんて可哀想な犠牲者なの」という自己憐憫(れんびん)は、糸をひくようなベタベタした肌ざわりに感じられるのです。

どのような感情も、内側から湧きあがってきた時に、適切な形で体の外に出すことができれば、なんの問題も起こしません。 ところが、その時にしっかりと感じきることなく、自分が感じていることを無視すると、体内のどこかに、たとえば筋肉の深いところに「袋」を作りだし、そこに感情の強烈な塊をひとつ、またひとつと貯めこみ始めることになるのです。

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2 「感情の塊には重さがある!」
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大野 百合子 PROFILE
神戸女学院大学英文科卒業。日本航空勤務後、同社と筑波大学との共同研究によるレジャーライフセミナーのカウンセラーとなる。
同時期、旧文部省の JET プログラムで来日した外国人教師の通訳に従事。1993年より、心理学、精神世界関連の通訳・翻訳に従事する傍ら、放送大学を卒業。専攻科目は「発達と教育」、卒論のテーマは「シャーマニズムと癒し」。14年間、通訳・翻訳を通してゲリー氏をサポート。以来、様々な叡智についてゲリー氏や他のスピリチュアルティーチャーから学ぶ。
自身も幼少の頃から神秘体験を数多く体験。その体験と自身の学びを統合した講演、ワークショップ、前世療法を中心とした統合セラピーを扱う個人セッションを行うとともに、執筆、翻訳、通訳、イラストライティングなど幅広い分野で活躍中。

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