1200年以上も続いているお水取りをより深く知ってから、体験しませんか?

2月から3月にかけて、東大寺で行われるお水取り。以前にも紹介したことがありますが、こちらは西暦752年から現在まで、一度も欠かさずに行われているとても重要な行事です。

お水取りの本行は3月からとなりますが、実は2月20日から、前行というものも行われています。そのために、実質的には2月20日がお水取りのスタートともいえるわけですが、その長い歴史を紹介するだけでなく、実際に使われた装束なども展示する特別陳列もはじまっています。

それが、奈良国立博物館で毎年恒例となっている特別陳列「お水取り」。1997年から今年まで20年以上にわたって行われているこちらの展示では、およそ1ヶ月にわたって行われるお水取りがどのような流れで進んでいくのか、儀式の様子を伝える文書や、東大寺ゆかりの絵画、出土品といった、お水取りに関連のあるものを通して、その世界観をより深く感じることができるようになっています。

実際の儀式に使われた法具や、本行のお松明によって火の粉をあびたり、松明のすすで汚れた紙製の装束などという、通常、近くで見ることができないようなものも多数展示されています。

お水取りは「修二会(しゅにえ)」、正式名称「十一面悔過(じゅういちめんけか)」という儀式ですが、福井県から送られてきた霊水を、深夜に汲むことから、通称「お水取り」と呼ばれています。東大寺で行われるために、仏教の儀式と思われがちですが、今のように仏教と神道が分かたれる以前、神仏習合が一般的だった時代から続いている儀式ですので、今ではなかなか感じることのできない、神仏の融合したエネルギーを感じることができる貴重な機会です。

特別陳列「お水取り」は昨日からはじまっており、3月14日まで続きます。奈良国立博物館は東大寺にほど近い場所にあり、今年のお水取りのメインイベントともいえる籠松明が行われるのは3月12日19時30分となっていますので、そちらがはじまる前に、奈良国立博物館を訪れて、知識を得ると共に、実際に使われた品々からエネルギーを感じておくことで、より深くお水取りを体感することができるのではないでしょうか?