伝説の植物が日本で開花!

以前、マンドラゴラという伝説の植物について紹介したことがあります。様々な逸話を持つ植物ですが、それが日本で開花したのです。

大ヒット映画『ハリー・ポッター』シリーズでも魔法の植物として紹介されたマンドラゴラですが、勝手に動いたり、引き抜くとその叫び声で死者が出るといった伝説をもったものとは別に、実在の植物も存在しています。

こちらは地中海原産のものであり、その根に含まれた薬用成分が珍重されたために、乱獲されないように、勝手に引き抜くと死んでしまうというような伝説が付け加えられたという説もあります。

今回日本で開花したのは、こちらのマンドラゴラ。このように紹介するとたいしたことないように思えるかもしれませんが、基本的に地中海原産ということもあり、日本で生育すること自体が珍しいものです。

そんな珍しいマンドラゴラの生育及び開花に成功したのは兵庫県淡路島にある「淡路ファームパーク イングランドの丘」。こちらの施設は農業公園としてお花や植物、動物とふれあえるという場所ですが、リニューアルオープンした2001年以前からマンドラゴラを栽培していました。そんな十数年にもわたる努力が実ったのか、昨年の12月19日に初めて開花に成功しました。

おどろおどろしい伝説をもったマンドラゴラですが、その花は小さな紫色で、慎ましいながらも素朴な美しさをもっています。前述したように日本での開花はとても珍しいということもあり、通常はバックヤードで栽培されていたマンドラゴラを、現在だけは人気のあるコアラ館で展示しているのだそうです。

マンドラゴラは別名「恋なすび」とも呼ばれており、そもそもの語源がペルシア語で「愛の野草」を意味するともいわれています。その理由ははっきりとはしていませんが、『旧約聖書』に受胎効果がある植物として記載されたり、根に含まれた幻覚成分が催淫効果があるという説などが元になっているのでしょう。

伝説となっており、古くからその薬効がさまざまな形で利用されてきたマンドラゴラ。関西圏に住んでいる方は、今週末にでも、珍しいその花を見に行ってはいかがでしょう?


淡路ファームパークイングランドの丘