アメリカで本格的にホメオパシーが規制される

ちょうど1年ほど前にアメリカでホメオパシー薬の扱いが変わるという記事を紹介しましたが、いよいよその動きが本格化してきました。

アメリカにおいて薬品や食品などの安全性を確認している機関である「アメリカ食品医薬品局(FDA)」がホメオパシー関連製品を取り締まる方針を正式に発表しました。

日本ではそもそも薬品として認められていないホメオパシー薬ですが、アメリカでは1938年に食品医薬品化粧品法で、薬品と指定されたために、国公認の製品として販売されていました。しかしながら、昨今、科学的根拠が薄いという批判が各所より寄せられ、認可されてから約80年近くたって、正式に規制されることが決まったわけです。

なぜ、80年近くも注目されていなかったホメオパシー薬が最近になってそこまで話題となったのかというと、今まではそのマーケットは民間療法レベルでとても小さかったものが、最近では30億ドルもの売上げを誇るようになったのが一つの要因です。30億ドルというと、日本円に治すと400億円近いわけですので、注目されるのも当然です。

今までは民間療法として、微細なエネルギーを扱うために古典的な製法で作られていたホメオパシー薬ですが、大規模なマーケットが生まれたこともあり、粗悪品も多く作られるようになりました。

その一例として、今年の4月に、FDAがベラドンナを含むホメオパシー製品を自主回収するように勧告しました。こちらは乳幼児用のホメオパシー製品として販売されていたのですが、そこにはベラドンナアルカロイドやカフェインが製品に記載されている以上の濃度で含まれていたのです。

そもそもホメオパシーのコンセプトを考えると、薬用となる成分が少しでも含まれているというのがおかしいわけですが、そのような商品まで出回るようになったというのも、今回の規制の引き金となっているわけです。

FDAが今回の規制に伴って発表した草案は、一般市民からの意見を集めるための期間が90日間用意されているために、実際に規制が行われるのは2018年に入ってからとなるわけですが、今後アメリカでは、ホメオパシー薬は民間療法レベルのものとして販売することは可能であっても、薬品として販売するのは不可能となる可能性が非常に高いものです。

人気が出ることによって、粗悪品や危険な類似品が溢れるというのは世の常というものですが、今後同じようなことによって、微細なエネルギーに働きかけるような製品が次々に規制されるのかもしれません。

スピリチュアルな世界がより一般的になる反面、それによって、自由主義経済の影響を受けたり、人の欲や悪意などといったネガティブな影響もより受けやすいというのが、今回の件で明らかになっていますので、今後はそういった影響をいかに排除していくのかを考える時代になってきたといえるでしょう。