女性の方が男性よりも身体能力が高い?

一般的に女性は男性に比べると身体面で劣っているというイメージがありますが、実は女性にも男性に負けないだけの身体能力があることがわかってきました。

カナダのウォータールー大学の研究チームが、男性と女性の酸素摂取量について調査したところ、女性の方が男性より3割も酸素摂取量が高いことがわかりました。これは、簡単にいってしまうと、体内に酸素を取り入れる能力のこと。これが高いと体中の組織に酸素を効率よく届けることができるようになりますので、それだけ身体能力が向上しやすいということになります。

つまり、男性は基本的に女性よりも力が強く敏捷性がありますが、総合的にみると女性の方が運動やトレーニングを行った場合には、身体能力が高くなりやすいということになります。実際に今から7000年以上前の女性は、現代のトップアスリートを上回っていたことが明らかとなっています。

イギリスのケンブリッジ大学の考古学者が、当時の女性の骨を調べて見たところ、同大学のアスリートと比べても腕力が1割、一般人と比べると3割も強いことがわかっています。なぜこのような結果になったのかというと、当時の女性の仕事であった、石臼で穀物をひく作業が必然的に身体を鍛える結果になったのではないかと考えられています。

重い石臼を使って5時間近く穀物をひいていたというのは、かなりの負荷であり、また他にも農作業や乳搾りなどといった肉体労働を日常的に行っていました。さらに、前述したように、女性の方が身体能力が向上しやすいということもあり、現代のアスリートを上回ったというわけです。

現代よりも過去の人の方が力が強かったというのは、日本でもわかっています。2013年に放送された大河ドラマで『八重の桜』でモチーフとされた「新島八重」という人物がいます。彼女は幕末に実在した人物なのですが、13才の時に右腕と左腕にそれぞれ米俵を担いだという逸話が残っています。米俵の重さは時代によって若干異なりますが最低でも30㎏前後、一般的には60㎏程度ありますので、女性一人分を片手で担いでいたことになります。

彼女は鉄砲を扱う家に生まれて、女性にもかかわらず大砲や鉄砲の扱いに習熟していたということですので、そういった幼い頃からの訓練が男性顔負けの腕力を生み出したといえるでしょう。

現代では生活の中で肉体に負荷のかかるようなことがあまりありませんので、男性と女性だとどうしても男性が有利になってしまいますが、日常的に負荷のかかるようなことを行った場合、伸びしろは女性の方が多いということですので、運動をしたいと思っている方は積極的に行うといいいでしょう。