美と豊穣の女神が祀られた神殿を360度探索する

古代エジプトから存在しており、その後の多くの女神へと影響を与え、美の女神アフロディーテとも同一視された存在が「女神ハトホル」。そんな女神が祀られている神殿を自宅にいながら隅々まで探索してみませんか?

前述のようにハトホルは、さまざまな要素を持った女神として知られています。そもそもは、世界を生み出した天の牝牛の化身であったともいわれていますので、創造神としての性質も持っているわけですが、時代が経つにつれて死者を養う女神、さらには愛と美の女神、豊穣や幸運の女神などともされてました。

多くの信仰を集めていたこともあり、エジプトからローマ帝国にまでその信仰は伝わり、ギリシャの美の女神アフロディーテとも同一視されるなど、その影響はまさに世界的といえるでしょう。

美の女神として人間の姿で表現されることも多いのですが、本来の天の牝牛の化身として牛として、さらに太陽神としての性質から太陽を、牛の角の間においた姿で表現されたりすることもあります。冒頭に掲載した画像はその双方の要素をもっているといえるでしょう。

そんなハトホルが祀られている場所として有名なのが、「デンデラ神殿複合体」。こちらは、少なくとも今から3000年以上前から存在する聖地であり、エジプトで最も保存状態が良い神殿遺跡のひとつであるといわれています。といっても、さすがに3000年以上前から存在している部分はなく、現存する最古の建物は2000年前のものです。

神殿複合体という名称からもわかるように、ひとつの神殿だけでなく、エジプトだけでなく、ローマや古代キリスト教の神殿があったりするのですが、その中でも最も目立つものが、ハトホル神殿す。そのために、こちらを「デンデラ神殿」と呼んだりもします。

この神殿は紀元前3000年から、改修を重ねながら2000年以上にわたって実際に多くの人が信仰のために訪れていたというもので、現在では実際に使われてはいないものの、その内部が公開されています。ちなみに、その天井は何百年もの間に付着した煤や汚れが近年清掃された結果、非常に美しく壮大な天井画を見ることができるようになっています。

天井画だけではなく、ハトホル神殿の壁や柱にもさまざまな彫刻が刻まれています。柱はハトホル柱と呼ばれ、神々の姿やそのシンボルが彫られており、なんともいえない迫力と神秘的なエネルギーを感じさせてくれるのです。

といっても、実際にエジプトまで足を運ぶというのは難しいのも事実です。しかし、写真だけだと天井画をみあげたり、周囲を眺めるという感覚を得るのは無理です。それらを解決するための一つの手段が近年一般的になってきた360度撮影。

Googleマップなどで、かなり身近になり、個人でも手軽に360度撮影ができるようになっていますが、デンデラ神殿複合体のような有名な遺跡の場合、かなり高解像度のものも公開されています。そのために、肉眼ではなかなかはっきりと見ることのできないような天井画も、拡大することによって、はっきりと見ることができるようになっているのです。

部屋にいながら3000年以上前から続く古代の神秘を体感したいという方は下記をチェックしてみてください。時間を忘れて見入ってしまうこと請け合いです。

Dendera Temple Complex - Hathor Temple Vestibule_01

いかがだったでしょう? ちなみにエジプトだけでなく、他の地域の360度画像も多く紹介されていますので、興味をもたれた方は、下記のリンク先からWORLD MAPを確認してみることをオススメします。ただし、時間のあるときにしてみてくださいね。気をつけないと丸一日、風景を見ているだけで潰れてしまうかも知れませんよ?

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