自然療法ブロガーに3600万円の罰金刑が下る

代替療法や自然療法などの情報は、WEB上にあふれています。COCORiLAでもそういった情報を紹介しているわけですが、そんな情報を発信していたブロガーが有罪判決を受け約3600万円の罰金を支払うことになりました。なぜそのようなことになったのでしょうか?

この判決を下したのは、日本ではなくオーストラリアのメルボルン連邦裁判所。有罪判決を受けたのは「ベル・ギブソン」という25歳の女性でした。

彼女は自らのブログで、自分の脳腫瘍を自然療法で治癒したとし、そのために行った自然療法や食事法などについて綴ったことから人気が出て、料理本やスマートフォン向けアプリを販売、その結果、大きな売上げをあげていました。

ちなみに、その自然療法とは、アーユルヴァーダであり、食事療法はグルテンフリー食が中心となっていたということです。アーユルヴェーダは、COCORiLA読者の皆様ならばすでにご存じかと思いますが、インドに古くから伝わる伝統医学であり、ハーブやオイルを使ったマッサージが有名ですが、食事療法や瞑想法なども含まれている本格的なものです。

一方、グルテンフリー食は最近注目されているものです。グルテンは、小麦や大麦といった穀物から生成されるタンパク質の一種であり、パンはもちろん、パスタやケーキ、クッキーなどに含まれています。そんなグルテンを取り入れないような生活をすることで、健康に痩せることができるとして注目されているのです。

伝統的な療法と、最近の流行を取り入れたのが良かったのか、ベル・ギブソンは約3700万円もの売上げを本やアプリから得ていたといわれています。しかも、彼女は脳腫瘍を持つ子供の家族に売上げを寄付すると謳っていましたが、実際にはまったく寄付されなかったということです。

脳腫瘍から回復した人物が、自らの経験を元にした自然療法を紹介し、その売上げを同じ病気で苦しむ子供のために寄付するというのは美談であり、例え、自然療法に関心がなかったとしても寄付のために購入したという人もいるのことでしょう。

そのようなことを考慮した上で、メルボルン連邦裁判所の裁判長は、こうした行為は、自分自身と自社への収入を生み出し、営利活動を宣伝するためだけのものであり、彼女のすべての行動は自分に最も利益となるものへのとどまることのない執着心によるものである、として冒頭のような罰金刑を言い渡したわけです。

代替療法や、自然療法、エネルギーワークなどは、その成果を科学的に証明することが難しいものであるだけでに、このような詐欺が生まれやすい分野でもあります。実際に、日本でも健康食品などの詐欺はよくあることです。だからこそ、自分自身の身体の声を聞き、本当に自分に合っているものなのかどうか、きちんと効果が出ているのかを感じ取り、盲信しないことが必要になるのです。

スピリチュアルな分野だからこそ、しっかりとした判断力をもち、時には疑うことも大切ということを、常に念頭に置いておきたいものです。