女性の手を象った古代から伝わるお守り

世界中には様々なお守りが存在しています。COCORiLAでは、今までにも色々なものを紹介してきましたが、今回は2800年以上前から存在する女性を守ってくれるもの。

このお守りは「ファティマの手」と呼ばれています。冒頭に掲載した写真からもわかるように、手のひらに一つ目が描かれているという独特な造形をしています。このお守りは古くから存在しているだけでなく、イスラム教やユダヤ教、さらには民間宗教など様々な文化で採用されているのです。

それだけに名称も様々です。ファティマの手だけでなく、ハムサ、ミリアムの手などとも呼ばれているのです。ハムサには「五本指」という意味があるので、シンプルに見た目を示しているわけですが、ファティマやミリアムというのは、それぞれ人名。ファティマは、イスラム教の預言者であるムハンマドの娘、ミリアムはユダヤ教の預言者であるモーセの姉なのです。

宗教が異なることで名称が変わるわけですが、共通しているのは「女性の手」であるということ。これは、そもそもの起源が「タニット」という女神であることと関係してるのかもしれません。キリスト教に取り入れられると「聖母マリアの手」とされることもあるファティマの手ですが、こちらは最も古い時代は「邪眼除け」として使われていたようです。

邪眼というのは古来の人が非常に怖れていた概念であり、視線に人を呪ったり不幸にする力があるというものです。その力を跳ね返すために、女神の手と目を象ったモチーフが使われたというわけです。

様々な宗教に取り入れられると同時に、女神がモチーフということもあり、邪眼除けだけでなく、女性を守護し御利益を与えてくれるという側面もファティマの手には与えられるようになりました。

そのために、現在では子宝を授けてくれたり、嫉妬や嫉みから守ってくれたり、安産のお守りとしても使われるのだそうです。日本ではあまりメジャーではありませんが、中東やモロッコ、トルコなどではお土産として販売されていますので、そういった地域を訪れた時には手に入れてみるといいかもしれません。かなり古い歴史を持っている女性のためのお守りですので、しっかりと身を守ってくれるのはもちろん、様々な御利益を与えてくれるはずですよ。