空に新しく輝く星が生まれる

空を見上げたときに、最も輝いているのは当然ながら「太陽」。夜の場合は、「月」。この2つは確定していますが、それに次いで目立つのは明けの明星とも呼ばれる「金星」です。他にも輝く星はありますが、距離や大きさの問題もあり、これらの3つにせまるものはありません。しかしながら、今回新たに金星の次に明るい星が登場するようです。

新しい星が登場するというフレーズからもわかると思いますが、こちらは太陽のような恒星でも、月のような衛星でも、金星のような惑星でもありません。人工的に作られた「人工衛星」となります。

人工衛星は、地球の周囲に想像以上に多く存在していて、私たちの生活に密接に関わっているものとしては、気象情報を観察する気象衛星、ナビゲーションシステムに使われるGPS衛星などがあります。

一般的に人工衛星というと、膨大な資金がかかり、国家政策として打ち上げられるものというイメージがあるかもしれませんが、近年では「CubeSat」というものが登場しています。こちらは、大学の研究室などでも開発可能な小型の人工衛星であり、軽量小型であるために、本格的な人工衛星打ち上げのついでにロケットから放出して貰えるというメリットがあるのです。

そのために、こういったCubeSat衛星は数百万円というコストで打ち上げることが可能になっており、現在、世界中の大学や教育機関が実際に打ち上げて、様々な情報を取得するなど実験に使われています。

冒頭で紹介した金星の次に明るく輝くことを目的として作られたのも、このCubesat衛星。こちらは、打ち上げられた後に、超薄型のフィルムでコーティングされたピラミッド型の太陽反射鏡を展開し、太陽の光を反射することで、金星に次ぐ明るさを確保し、人工衛星としても最も明るいものになることを目指しています。

Cubesat衛星には様々な目的がありますが、こちらは宇宙は全ての人に開かれているということを、地球に住む人々に感じて貰うことを目的に作られており、その名も「マヤーク」、ロシア語で「灯台」という意味になっています。

宇宙といえば遙か遠い場所というイメージがあるかもしれませんが、このような実用性を無視したような計画が行われるほど身近になってきたということかもしれません。本日、ロシアのバイコヌール宇宙基地から打ち上げられる予定のソユーズ宇宙ロケットに搭載され、宇宙で放出されるマヤーク。

空を見上げて、妙に輝く星を見つけたら、それはUFOなどではなくマヤークの可能性が高いので、チェックしてみて下さいね。