毎日のように聖母マリアが出現する場所

聖母マリアといえば、スピリチュアルな世界でも人気のある存在です。つい先日、5月13日はカトリックが正式に認めた奇跡のひとつである、ファティマの聖母マリアが出現してから100年目という節目でしたが、実は30年以上にわたって毎日のように聖母マリアが出現している場所があることをご存じでしょうか?

その場所とは、ボスニア・ヘルツェゴビナ南部の「メジュゴリエ」という場所。こちらでは、1981年6月24日から、毎日のように聖母マリアが出現してメッセージを幻視者に伝えているというのです。

ファティマに出現した聖母マリアは、数人の子供達の前に現れましたが、遠く離れたメジュゴリエでも、少年少女の前に現れています。こちらは比較的年齢が高く、11歳~17歳と、平均すると16歳前後となります。

30年以上にわたって出現し続けているということもあり、現地にはさまざまな奇跡に関するエピソードが存在しているのですが、カトリック教会はメジェゴリエの聖母を認めていません。

今年の5月13日に、ファティマにおいて聖母マリアの出現を目撃した2人を聖人とする儀式のためにポルトガルを訪れたフランシスコ法王は、メジュゴリエの聖母の信憑性はかなり疑わしいと語っただけでなく、きっぱりと聖母マリアではないと断言しています。

カトリックは奇跡を認定するために、非常に厳密な調査をすることで知られています。実際に、メジュゴリエも20人の司教からなる委員会によって数年間にわたる調査が行われ、聖母の出現が証明できないとされているのです。

なぜ、ファティマなどと違ってメジェゴリエは認定されなかったのでしょう? もっともよく知られている要因としては、メッセージの内容が聖書に則っていないというものがあります。

メジュゴリエの聖母マリアは、他の聖母マリアに比べるとキリスト教に限らず、多くの宗教を認める発言をしており、どちらかというとスピリチュアルな世界の聖母マリア的なメッセージを送っているのです。

また、そもそも、観光のために町ぐるみでねつ造をしている、という説も多く提唱されています。ボスニア・ヘルツェゴビナは外貨獲得の手段がほとんどないのですが、昨今では年間に数百万人もの人が、メジュゴリエに巡礼しており、それによって多くの収入を得ているのです。このような状況を考えると、最初になんらかのメッセージを受け取ったのが本当だったとしても、世界的に知られると同時に、やめられなくなってしまったという可能性もあります。

カトリックからは正式に認められることはなく、メッセージを受け取っていた人々も亡くなったり数が減りつつある、メジュゴリエの聖母マリア。あなたは、どのような存在だと思いますか?