巨大な蛇に厄を託して燃やすお祭り

1100年前から続く、「綱打祭」というお祭りがあります。こちらは、週末から本日にかけて行われるものですが、30メートルという巨大な蛇に厄を移した上で燃やす、というなかなかパワフルなお祭りです。

このお祭りが行われるのは滋賀県大津市にある「長等神社」。この神社は創建が667年と長い歴史を持ち、その御祭神は「素戔嗚尊」となっています。素戔嗚尊が八岐大蛇を退治したというのは有名な逸話ですが、それを元にしたのが「網打祭」。

このお祭りでは、まず最初に、氏子が藁を編み上げて巨大な蛇を作り上げていきます。これは「網打ち」と呼ばれ、完成した身体の部分は30メートル以上にも及びます。さらに拝殿には「あかかがち」のようだと記された八岐大蛇の目の代用として、「だいだい」を取り付けられた、同じく藁で作られた巨大な頭が設置されます。

この頭は巨大なだけに、なかなか迫力がある一方、恐ろしい八岐大蛇というよりも、かなりユーモラスな雰囲気を漂わせていて、ちょっとゆるキャラっぽい感じもあります。完成後は、15日いっぱい放置され、本日の午前中に解体されて、境内で頭がお祓いをされたのちにおたきあげされます。

そのおたきあげの動画がありますので、ご覧になってみて下さい。頭のサイズと、そのユーモラスな雰囲気は伝わってくるはずです。

ちなみに、なぜ15日いっぱい放置されるのかというと、この蛇の尾を踏むことで厄を移せるだけでなく、御利益もあるとされているために、15日には多くの参拝者が訪れて蛇の尾を踏んでいくためなのです。

現在では尾は1本となっていますが、これは時代と共に氏子が減少していった結果であり、かつては八岐大蛇らしく尾は数本もあり、さらに長さも数百メートルに及んでいたのだそうです。そこまでの規模だと、伝説の大蛇っぽさもあったかもしれません。

規模はかなり減少してしまったものの、伝説の大蛇に厄を託すというのはなかなか興味深いものですので、興味を持たれた方は来年は滋賀県まで足を伸ばしてみるのはいかがでしょう?