なんと、685年ぶりに神社が再建!

先月、145年ぶりに神社が再建されたというニュースを紹介しましたが、それよりもさらに長い間、失われていた神社が再建されることになりました。

今回再建されるのは「春日明神社(かすがみょうじんしゃ)」。鎌倉時代に建立されたものですが、1331年に元弘の乱にまきこまれて社殿が焼け落ちてしまいました。それから現在まで再建されることはありませんでした。

そんな春日明神社が再建されることになったのは、昨年春日大社の20年に一度の「式年造替」がはじまったことがきっかけでした。この行事は様々なものを新しくするわけですが、その時に古材が発生します。そこで鎌倉時代に書かれた『春日権現験記(かすがごんげんけんき)』という絵巻物に書かれた春日明神社と、造作が似ている春日大社の摂社である「本宮神社」の古材を譲り受けることになったのです。

もともと、春日明神社は笠置寺の再興にあわせて建立されたものということもあり、古材を譲り受けたのも、再建を求めたのも笠置寺の檀家衆でした。このために、かなり神仏習合色の強い神社となる予定です。

そんな春日明神社の社殿が完成し、5月23日に設置されました。設置されたという言葉からもわかるように、社殿というよりも、小さな社といった規模であり、当日は宮大工8名が御神輿のように社殿を担いで運んだということです。

現状では、まだ御分霊は入っていない状態であり、家でいうと外側だけが完成したという感じですが6月1日には分霊奉鎮が行われて、本格的な神社として成立するようになります。ちなみに、この御分霊は春日大社のものであり、お寺と神社の垣根を越えた神仏習合の象徴ともいえるでしょう。

前回紹介した神社もそうですが、近年になって復活する神社のどれもが、神仏習合色の強い神社というところには、なにか不思議な流れを感じます。すでに時代のエネルギーは調和へと向かっているといわれていますので、神仏習合の神社が増えてきているというのは、そのような流れが目に見える形で現れているということなのかもしれません。

八百万の神を祀る日本だからこそできる、神仏習合というスピリチュアルな調和と統合の形がこれからも増えていくことで、新しい霊的な流れが日本から生まれるとしたら、とても素晴らしいことといえるでしょう。