妖精達の首都をご存じですか?

アイスランドにハフナルフィヨルズゥルという都市があります。首都であるレイキャヴィークから車で10分程度の場所に位置する首都近郊都市であり、人口もアイスランドで3番目ということですが、そんな都市が実はとてもスピリチュアルな顔を持っているのです。

アイスランド共和国といえば、雄大な自然やオーロラといった観光資源が有名ですが、妖精が広く信じられている国でもあります。その中でも、ハフナルフィヨルズゥルは特別視されているのです。

国内3位の人口を誇りながらも、ハフナルフィヨルズゥルの街中には、多くの巨大な石が点在しています。これは、火山活動によって隆起した溶岩なのですが、実はこの溶岩こそが妖精の住処だといわれているのです。

アイスランドで有名な霊能力者であった「エッラ女史」によって、ハフナルフィヨルズゥルには多くの妖精たちがいるとされ、「妖精達の首都」と名付けられました。彼女は妖精達をどこで見つけたのかを詳しく書いた地図を作ったために、現在でもそれを元にツアーが開催されています。

このツアーは役場の前から出発するというあたり、完全に町全体をあげて妖精をアピールしている感じですが、それもそのはずで、ハフナルフィヨルズゥルの住民達は妖精のことを「お隣さん」と呼んで、とても身近な存在として認識しているのです。だからこそ、街中の溶岩も撤去されないわけです。

このツアーは2時間程度のものですが、単に妖精が目撃された場所を巡るだけでなく、そこで起こった事件や逸話なども紹介してくれるということで人気を集めています。有名なものとしては、ヘリスゲルスィ溶岩公園のとある岩の中から、子供の泣き声と、それをなだめる女性の声が聞こえてきたというものがあります。これは妖精の家族だったのかもしれませんし、もしかしたら、妖精が子供をさらっていたのかもしれません。

基本的に町中に溶岩があるために、このような逸話には事欠かないわけですが、妖精の住処である溶岩を迂回するように道を作って「エルフ・ヒル・ロード」という名前をつけるほど、これらの溶岩は大切にされています。同じように火山が多い日本ですが、溶岩地帯でもそのような逸話をあまり聞かないことを考えると、アイスランド独特の信仰なのかもしれません。

また、一般的には妖精というとイギリスのように木の側に住んでいそうな感じもしますので、妖精の首都といっても、あくまでもアイスランドの中というほうが正確でしょう。とはいうものの、これだけ本格的に妖精が大切にされている土地は珍しいですので、興味がある方は、是非訪れてみてはいかがでしょう?