オーストラリアで本格的なホメオパシーの研究が行われる

ホメオパシーといえば、一部の国では保健医療として認められることもある代替医療ですが、その効果が本当にあるかどうかについては、多くの議論が行われています。そんな中、オーストラリアで公的な組織がホメオパシーの効果について研究結果を発表しました。

オーストラリア初の私立大学であるボンド大学の教授である「ポール・グラシオウ」氏を議長とし、国立保健医療研究評議会が、ホメオパシーを使った68疾患176件に対して、57の系統だった調査を行いました。

これだけ本格的な研究はなかなか行われることはなく、それだけオーストラリアがホメオパシーに興味をもっていたということかもしれません。しかしながら、その結果は「プラセボ」すなわち「偽薬」を越えるだけの効果は見いだされなかったというものとなりました。

プラセボというのは、何の効果もないものを薬として与えることで、身体の治癒効果を引き出すというものであり、人間の潜在能力の強さを証明する手法です。ホメオパシーは、「同種療法」として同じ質を持った波動によって治癒をするという意味合いがあったわけですが、それにはほとんど意味がなかったということがわかったことになります

近年では、保健医療として認めていた国でも、果たして妥当かどうかという議論も増えてきているホメオパシー。200年以上前に考えられたものであり、偽薬効果を増すための説得力として、同種療法という理論に意味があったのかもしれませんが、現代においては時代遅れになってきている側面が多いということなのでしょう。

前述の偽薬からもわかるように、人間の精神、そして潜在的な能力によって治癒能力を引き出すことは可能であり、各種のエネルギーヒーリングなどは、無意味ではありません。しかし、基本的に通常の医療と併用することでその力をより強めるというのが必須となります。それに比べるとホメオパシーは、なまじ通常の医療と近い理論を持ってしまったことで、一般的な医療を拒否した結果、致命的な事故が発生しています。数年前に、助産師が乳幼児に与えるビタミンKの代わりに、ホメオパシー薬を使ったことで、乳幼児が死亡するという事件もありました。

スピリチュアルな世界では、多くの癒しの手法があり、それぞれに利点はありますが、だからといって通常の医療行為を無視するというのは、あまりにもリスキーだということが、今回のオーストラリアでの研究結果からもわかると思います。目には見えない世界を扱うからこそ、現実世界とのバランスをしっかりと取ることが重要ということを忘れないようにしたいものです。