万能で神聖なハーブの王様

インドで「最も神聖な植物」とされ、5000年以上も前から神様への重要なお供えとされるほど、重要なものとされているハーブがあります。スピリチュアルなパワーを秘めているだけでなく、実際に健康をもたらしてくれるそのハーブとは?

そのハーブとは「トゥルシー」。このように表現するとほとんど聞いたことがないという方も多いかも知れませんが、「ホーリーバジル」もしくは「ガパオライス」に使われるハーブというとわかりやすいかも知れません。こちらは、日本語では「カミメボウキ」と呼ばれています。

興味深いことに、英語では「聖なるバジル」、日本語では「神目箒」、サンスクリット語では「比類無きもの」を示しており、どれもがこのハーブを特別なものとして扱っているのです。アーユルヴェーダでは、不老不死の薬として考えられており、このハーブを神への捧げ物にするだけでなく、茎や根でつくったものは儀式用の数珠にしたりと、聖なる植物として様々な活用をされているのです。

このように紹介してくると、スピリチュアルなだけのハーブのようなイメージがあるかもしれませんが、健康に様々な利点があることも明らかになっています。トゥルシーに限らず、バジルは一般的に喉の痛みや、呼吸器系の疾患を癒すために利用することができるのですが、トゥルシーは、そういった呼吸器系だけでなく、風邪の症状の緩和や新陳代謝の向上、免疫機能の向上といった力をもっており、「アダプトゲン」のひとつとして認定もされています。

ちなみに、アダプトゲンとはなにかというと、天然ハーブの中で、肉体的疲労やトラウマといった精神的な苦痛への抵抗能力を高める働きがあるものの総称です。心身共に抵抗力を高めてくれるだけでなく、衰えた機能を回復してくれるものなのです。これらは、抗酸化物質が多く含まれているものが多いのですが、抗酸化物質が含まれているだけでは認められず、きちんとした科学研究と統計によって、有効性が確かめらる必要があります。

さまざまな効能を持つトゥルシーですが、もっとも簡単に摂取するためにはハーブティがベストでしょう。前述したように今の季節に気をつけたい喉の不具合に対処できるのはもちろん、免疫力が向上しますので、インフルエンザの予防にも効果的です。また、冷え性の改善もできますし、ストレス性の潰瘍なども癒してくれますので、積極的に飲んでおきたいものです。

ちなみにトゥルシーを自分で栽培することも可能です。基本的に強い植物ですので、気温が15℃以上の季節ならば、水の調節に気を使えば園芸が初心者の人でも育成することができます。こちらは、生の葉を使ってハーブティや料理をすることも可能ですが、その葉が有害物質を中和して、空気を浄化してくれる働きがあるともいわれています。また、オーラを浄化し、エネルギーの感受性を高めてくれるともいわれていますので、身の回りにトゥルシーの鉢を置いておくというのも面白いかもしれません。

これからの時期に育て始めるのはちょっと難しいと思いますので、まずは手軽に摂取できるハーブティからはじめて、その効能を実感したならば、春になったら是非栽培にもチャレンジしてみてくださいね。