ある事件で神威を証明した神社

神社やお寺といった場所はパワースポットになりがちです。特に古くからあったり、伝説となるような逸話がある場所は、ほぼ確実にパワースポットといえますが、最近、新しい逸話を産み出したという話もある、新たな実績を産み出した神社があります。

その神社とは「海神神社(かいじんじんじゃ)」。長崎県にあるこの神社は、長崎県対馬市にあり、仁徳天皇の時代に異国の軍艦を沈めるための神風を吹かせたという伝承があります。仁徳天皇といえば、今から1600年ほど前の人物ですので、それだけ歴史の古い神社であり、実際に創建されたのはいつ頃か不明なものの、対馬一之宮として崇敬され、天然記念物の原生林の中に存在する大きな神社です。

しかしながら、社務所に人が常駐しておらず、昔からの素朴さを感じさせる風情をもっています。自然と神が一体であった古い時代からの信仰が残っているような雰囲気もあるこの神社の、主祭神は「豊玉姫命」ですが、その前は八幡神社だったこともあったりと、色々と複雑な歴史をもっているようです。

一説によると、大和朝廷よりも古い時代に、大きな勢力をもっていた一族と関係が深いといわれたり、伊勢内宮、日御碕神社といったレイラインの上に位置しているなどともいわれており、この時点でもあまり知られていないものの、立派なパワースポットであることがわかると思います。にもかかわらず、前述のように基本的に神職などが常駐していないために、2012年に「銅造如来立像」が盗難されるという事件がおこりました。

神社なのに如来像? と思うかもしれませんが、昔は神仏習合が基本だったために、歴史が古い神社などに仏像があるのは不思議ではありません。

この仏像は1年後に韓国の窃盗団によって盗まれたことがわかったのですが、韓国の裁判所が返還を差し止める、すなわち日本に返す必要はないという判決を出してしまいました。このことから、仁徳天皇の時代のような祟りがあるのではないかと、言われてきたのですが、実際に韓国の海難事故が増えていることから話題となりました。

2013年12月に立て続けに海難事故があり、それから2014年3月まで毎月韓国の船が事故や衝突、沈没などを起こしています。さらに、2014年4月には、死者281人を出したセウォル号沈没事故が発生します。あまりにも時期的にあっているために、これと仏像の盗難を関連づける声があがるのはある意味当然といえるかもしれません。

また、怪談ちっくになってしまいますが、盗まれた仏像の指が欠損しているといわれていることと、セウォル号で発見された遺体の多くが指を骨折していたことにもなにか関係があるのではないかなどともいわれています。

実際に死者が出ている事件もあるので、これが祟りだと断定することは出来ませんが、本来神社に祀られる神様というのは、時には祟りをもたらす恐ろしい存在であったこと、そして、海神神社というのが、歴史の古いパワースポットであることを考えると、なんらかの超自然的な力が働いたとしてもおかしくはないかもしれません。

このように紹介してくると怖い場所のようなイメージがあるかもしれませんが、基本的には古代から残る森に包まれた、こちらの神域は強いパワーにあふれている場所ですので、崇敬の心をもって参拝すれば、その強力な神威を受け取ることができるはずです。


Spot DATA
海神神社
〒817-1303 長崎県対馬市峰町木坂247