海外へと目を向ける仏教

日本には多くの寺院があり、さまざまな仏教の宗派がありますが、最近では日本だけでなく、海外へと目を向けているところも多いようです。

「日蓮宗」は海外に布教するために、すでに海外の拠点を用意していますが、一般的にイメージが浸透している「合掌」を広めるという方向性で布教をしていうことに決まったようです。

合掌といえば、海外の人には挨拶のイメージがありますが、仏教的な意味合いとしてはたんなる挨拶だけではなく、手によって神仏が一体化することを現しているともいわれています。

まずは挨拶としての合掌からはいってもらい、そこから人間の中の仏性へと目を向けて貰うために「you're a Buddha」というポスターも作成しているということで、海外の状況にあわせて色々と考えているようです。

その一方で、海外の人の信仰に柔軟に対応していこうという考えもあるようです。世界的な観光都市である京都には、多くの寺院がありますが、そのひとつである「妙心寺」は禅寺として有名です。

当然多くの観光客が訪れるわけですが、偶像崇拝が禁止されているイスラム教徒の人が訪れたときなどは、本尊へのお参りの方法を伝えたりすることはしないように気をつけているのだそうです。また、イスラム教徒は、日に数回、聖地であるメッカの方角を向いて、礼拝をしなければならないのですが、寺院の見学中に時間がきてしまった場合は、寺の一室を礼拝用に提供することも行っているのです。

日本がもつ仏教などの魅力を世界に発信するのも大切ですが、海外の人がもっている文化をしっかりと理解して受けいれるという活動も重要なものですので、宗派は日蓮宗と禅宗と違うとはいえ、同じ仏教の中で、そういった活動が行われているというのは興味深いところでしょう。

これから未来へと向けて、宗教はさまざまな形へと変化していくことになると思いますが、最終的には世界の人たちが、それぞれの価値観をもったままで、その文化を伝えていくことができればベストなのでしょう。