妖精ドアが森を占領!?

小さな妖精が本当に住んでいるかのように見える、小さなドア。日本ではほとんどみかけることがありませんが、アメリカやイギリスでは「妖精のドア」として知名度をあげてきています。

このドアは、とても小さなサイズであり、犬や猫でも出入りすることが難しいようなものが中心となっています。たんにドアだけのものもあれば、ドアをあけると中には小さな空間があって、妖精のベッドや家具が置かれていたり、手紙をおいたりすることができるようになっているという本格的なものもあるようです。

妖精といえば、イギリスが本場といったイメージがありますが、この妖精のドアに関しては、アメリカはミシガン州にあるアナーバーという町が発祥のようです。1990年代後半ぐらいから、町の各所に妖精のドアが出現しました。

このかわいらしいドアは、街中に妖精が移り住んだことで作られたものとして、「urban fairies(都会の妖精たち)」という名前で呼ばれており、現在では市内に20ヶ所以上存在しており、簡単にまわることのできるように、妖精のドアがどこにあるかが記載されたマップも用意されています。

当然ながら、本物の妖精が作ったわけではなく、ひとりの童話作家が自宅を改装するときに、子供たちにサプライズを与える目的で作ったものが町にまで広まったのだといわれています。

このアナーバーの妖精のドアは一躍人気となり、ワシントンポストなどにも取り上げられることになったわけですが、それがイギリスへと逆輸入されたものが、現在問題となっています。

イギリスのサマセット地方にある森は、2000年に妖精のドアが見つかったことをきっかけで、妖精の森として有名となり、どんどんとドアが増え続けていき、昨年では200個以上の妖精のドアが存在していることが確認されているのだそうです。

中にはひとつの木に10個以上のドアが取り付けられているものもあるとされ、ドアの種類も本当に妖精が住んでいそうな本格的なものから、子供が紙でつくったものまで多種多彩となっています。

その結果、このまま森の中で妖精のドアが増え続ければ、森の環境自体に影響があるとして、妖精のドアを撤去してなおかつ、このような行為を制限することになったのです。森の環境に影響を与えてしまうほど妖精のドアが立ち並ぶというのは、それだけイギリスの人にとって妖精が身近な存在だといえるのかもしれません。

今のところ、日本にはこの流行は入ってきていませんが、同じように精霊や妖精に理解があり、小さいものを作るのが得意な国ですので、日本でもどこかで妖精のドアが見つかる日は近いかもしれません。