迷信が産み出した悲劇

西アフリカでの発生から7ヶ月。すでに4500人以上の死者を出している「エボラ出血熱」。先日、ついにアメリカでも二次感染が発生したこともあり、しっかりとした対策がとれなければ、人類はエボラ出血熱に敗北するという悲観的な見方も出てきています。

そんなエボラ出血熱ですが、アフリカで感染が拡大した背景には「迷信」が関係していました。アフリカでは現在でも医療よりも民間の呪術を頼る人が多く、病院にいくのではなく、シャーマンや祈祷師を頼ってしまうのです。

通常の病気ならば、シャーマンによる呪術的な祈祷でも人間が元々もっている快復力がアップする可能性はゼロではありませんが、エボラ出血熱のような伝染性をもった病気のようなケースでは、シャーマンの家を拠点として、どんどんと感染が拡大することになります。

西アフリカで1000人以上の死亡者を出している「シエルレオネ」で感染が拡大したのは
、まさにこのことが原因でした。AFPが報道したところによると、シエルレオネにエボラ出血熱が入ってきた原因は、この町にいたヒーラーに治療を受けようと、感染者が集まってきたことなのだそうです。

このヒーラーは力が強いと評判だったようなのですが、エボラ出血熱を癒すことはできず、自らもエボラ出血熱で死亡し、さらにその葬儀に参加した近隣の人たちもが感染、そこから爆発的な感染拡大が起こりました。

多くの人に慕われていたということは、ヒーラーにはなんらかの力があったのかもしれませんが、あくまでもヒーリングというのは、医療のサポートとして使われるものであり、すべてをヒーリングに頼ってしまってはいけないということがよくわかります。

幸いなことに日本にはまだエボラ出血熱は入ってきてはいませんが、万が一の感染者の出現を考えて、訓練などが行われることも決まっており、世界的にも厳戒態勢が続いています。

シエルレオネのようなケースは、未開の地の迷信と笑い飛ばすことは簡単ですが、スピリチュアルな世界に興味がある人こそ、ヒーリングの使い道と、現代的な医療の重要性をしっかりと理解しておくことが必要だと、今一度しっかりと認識することが大切なのではないでしょうか?