住宅を癒やす新しい形の神仏

以前に、現代にあわせた新しい形の仏壇である「現代仏壇」というものを紹介したことがありますが、最近では、仏像や神棚にもそういった新しい波が訪れているようです。

本来は信仰のための存在であった、仏像をインテリアとしても取り入れ、日常生活の中に新たな価値観をプラスするという理念のもとに生まれたのが、新しい仏像の形を提供する「イSム」

単なる廉価版の仏像ではなく、しっかりとした技術をいかした上で、高いクォリティをもちながら現代の住宅にマッチするデザインで、「阿修羅像」をはじめとして、弥勒菩薩や千手観音、吉祥天といった多くの信仰を集めている仏様から、ちょっとマイナーな天燈鬼などまでがラインナップされています。

海外では仏像をインテリアとして設置するというのは比較的ありふれていますが、金ぴかだったり、ちょっとどぎついイメージのものが多いのですが、「イSム」が提供する仏像は、日本古来の渋さを感じさせるものでありながら、どこか新しさを感じさせるものとなっています。

信仰の対象としてではなく、インテリアとして仏像を置くことに抵抗のある方もいるかもしれませんが、生活の中に違和感なく仏像が溶け込むというのは、スピリチュアルな観点からみると、素晴らしいことではないでしょうか?

次に紹介するのは、新しい形の「神棚」。一般的に、神棚というと冒頭に掲載したように、お社を立体化したものであり、その中にお札をおさめることができるようになっているというものです。しかしながら、それなりのスペースをとるために、現代の住宅事情だとお祀りするのが難しいというケースもあります。そんな現代にあわせた神棚として生まれたのが「kamidana」。

福島県の木工職人集団である「moconoco」が、東日本大震災によって仮設住宅に住むことになった人たちが、住宅事情によって神棚を祀れないという話を聞いて、産み出されたものなのです。

形は非常にシンプルながら、神棚本来の思想は残しつつも、非常にスタイリッシュなデザインとなっています。

また、マンションやアパートなど上の階がある場合、神棚の上には「雲」という文字を貼って、上にはなにもないという意味合いをあらわす必要があるのですが、そのためのステッカーも入っているという心配りもあります。

仏像と神棚という、宗派は違うものですが、どちらも現代にあわせながらも、古来からの思想はしっかりと受け継いでいるという共通点があります。これから先の時代に、日本人が持つ古来からのスピリチュアリティがしっかりと伝わっていくためにも、このような活動がますます盛んになることを祈ります。