大人にも必要? 癒しを与える添い寝

「添い寝」というのは、言葉の通り、よりそって寝る行為を意味します。一般的には、赤ちゃんや幼児を対象に行うものですが、最近ではちょっと様子が変わってきているようなのです。

一般的な赤ちゃんに対する添い寝に関しては、賛否両論があります。アメリカをはじめとした西洋諸国では、生後しばらくすると、別室で寝かせるという手法がとられています。その理由としては、親と一緒に寝ることで「圧死」してしまう危険性があること、性的虐待が起きやすいなどというものがあげられています。

一方、日本をはじめとしたアジア諸国では、基本的に添い寝が推奨されています。歴史的にみると、西洋式のものは、200年ほど前から行われるようになったものであり、人類の自然な行動としては、添い寝をするほうが一般的なようです。

では、どちらのほうが正しいのか? こちらは様々な研究が行われており、添い寝をしたほうが、安定した親との絆が築かれ、精神的にも落ち着くというものもあれば、長い期間添い寝することで、非行に走りやすいというようなものもあり、はっきりとしたことはいえないのですが、非行の場合も、寂しさからや、絆が足りないためというよりも、溺愛された結果ということですので、少なくとも精神的な安心を得やすい行為だということは確かなようです。

こういったことを利用して、最近では「添い寝セラピー」というものが登場しました。昨年からニューヨークで行われているものは、1時間80ドルという料金でソファやベッドでクライアントを抱きしめて、添い寝をしてあげるというもの。これにより、感情が解放され、幸せを感じさせる脳内物質が分泌されたりするのだそうです。

現在では、まだまだはじまったばかりで、新しい民間療法として定着させたいということですが、実は、日本ではもっとはやくから添い寝ビジネスは誕生しています。秋葉原には、男性向けの「添い寝屋」が存在しており、セラピーとほぼ変わらない添い寝を提供していますし、女性向けにも添い寝を提供するサービスは存在しています。

これらに共通する問題点は、添い寝という行為がセクシャルなイメージを喚起するために、風俗産業との線引があいまいという点。特に女性向けのものは、まだまだ難しい点が多いようです。

そういった状況を考慮したのか、人が介在しない添い寝も登場しています。それは「添い寝CD」と呼ばれるもの。美しい声の声優さんが立体音響効果を使って、眠りへいざなうセリフを収録しており、聞くだけで添い寝している疑似体験がわけです。

さまざまな手法で提供される「添い寝」。新しい手法の癒しというよりも、それだけ現代の人間がぬくもりに飢えているということなのかもしれません。