街中にある日本のピラミッド

今まで、COCORiLAでは世界各地にある有名なピラミッドや、新たに発見されたピラミッドなどを紹介してきましたが、今回は国内の、それも街中にあるというちょっと変わったピラミッドを紹介したいと思います。

そのピラミッドは「頭塔(ずとう)」と呼ばれています。奈良時代頃に作られたと考えられており、土で作られていることから、発掘調査が終了するまでは単なる山のように見えていました。

しかしながら、発掘が進むことにより、その姿がわかるようになり、現在では、北半分が復元され、南半分は山のままで残されているのです。復元された姿は高さ10メートル、一辺が32メートルと、なかなかの大きさであり、エジプトのような四角錐型のピラミッドではなく、マヤのピラミッドのような階段状の姿をしています。

この頭塔があるのは、奈良県。有名な東大寺南大門から、南に1kmほどいったところなのですが、通常は一般公開されておらず、事前予約の上で管理人さんに鍵を開けてもらう必要があります。

住宅街の中に存在しており、なかなか見つけることが難しいうえに、管理人さんからいちいち許可を取る必要があるということで、その珍しい姿のわりにいまいちメジャーな観光地になっていません。

また、頭塔の周囲には石仏が40基以上配置されているのですが、これがどういう理由で作られたのかは定かではありません。奈良時代の高僧の頭を埋めたことが、その名の由来なのですが、似たような形をした土塔が大阪に存在していることから、首塚として作られたわけでは無く、仏教的ななんらかの意味合いがあるのではないかと考えられています。

そんなミステリアスな頭塔ですが、来月、10月26日から11月11日まで、特別公開が実施されることになりました。事前予約の必要はなく、直接現地に訪れるだけで頭塔が見られるだけでなく、ガイドさんから頭塔について詳しく説明してもらったりもできるようです。

旅行にはいい季節ですので、来月は奈良に足を伸ばして、珍しい日本のピラミッドのエネルギーを堪能してみるというのはいかがでしょう?