以前に円空という仏師について紹介したことがあります、彼は、生涯で12万体もの仏像を作ったといわれており、その仏像は高い芸術性と、素朴なエネルギーを感じる作りで、現在でも多くの人から信仰を集めています。

円空の仏像は、岐阜県に多く存在しているのですが、今回はなんと、秘仏とされるものも含めて100体ほどが、上野にある「東京国立博物館」に展示されています。これだけの量の円空仏を見る機会はなかなかないということですので、博物館を訪れてみることにしました。

気軽に多くの仏像を彫っていたというエピソードがあるせいか、筆者は円空仏というのは小さいもの、というイメージがあったのですが、今回展示されているものの中には、2m以上ある大迫力のものも存在しており、円空仏のバリエーションの多さを改めて実感させられました。

円空が彫る仏像の特徴は、シンプルなデザインと、木をそのまま活かした形にあるのですが、そのせいなのか、木のエネルギーをそのまま宿しているかのような、力強いエネルギーを感じさせる仏像がいくつもあります。

COCORiLA読者のみなさまなら、木がスピリチュアルなエネルギーを持つ存在であることはすでにご存じのことと思いますが、円空仏がもつシンプルな造形に導かれるように、木のエネルギーがその中で脈動しているように感じられたのです。

一般的に仏像というと、不動明王や地蔵菩薩、観世音菩薩といったものが多いのですが、円空が彫る仏像は多種多彩であり、COCORiLAの「珍しい神仏シリーズ」で紹介してきたような神仏をモチーフにした像を多数作成しています。今回の展示会のポスターにもなった両面宿儺(りょうめんすくな)をはじめとして、宇賀神(うがじん)、さらに秘仏として滅多に公開されない歓喜天もありました。

円空は、雨乞いを頼まれれば竜王を彫るなど、仏像を彫ることでスピリチュアルな効果も与えていたといわれていますので、これだけ多種多様な仏像を彫ったのには、それぞれに訳があったことがうかがえます。ものによっては、それを待ち望んでいた人の念が強くこめられているのか、ちょっと怖いぐらいのエネルギーを感じさせるものもありますので、エネルギーに敏感な人は注意が必要かも知れません。

東京国立博物館で円空仏が展示されるのは、4月7日までと、あと1ヶ月を切っています。様々な種類の、パワーに満ちあふれた仏像に囲まれるというのは、何カ所ものパワースポットを巡るのと同じぐらい貴重な機会ですので、興味がある方は是非訪れてみて下さい。円空の素朴だけれども芸術的で、スピリチュアルなパワーに満ちた仏像に魅了されるはずです。