本日、12月7日は「クリスマスツリーの日」。なぜ、クリスマスから離れた本日に制定されたのか、というと1886年に、横浜にはじめて、クリスマスツリーが飾られたのが、元なのだそうです。100年以上も前から、日本に入ってきているクリスマスツリー。最近は、美しくライトアップされたクリスマスツリーの姿を、あちこちで目にすることができます。しかし、クリスマスツリーを飾る理由というのは、意外と知られていないのではないでしょうか?

クリスマスツリーが飾られるようになった理由には、さまざまなものがあります。最もキリスト教的なものとしては、宗教改革で有名な「マルティン・ルター」が、クリスマスイブに森を通りかかった時に、たくさんの木々の間から、空の星が美しく輝いているのを目にして、その感動を子供たちに伝えるために、家の近くで手に入れたもみの木を、ロウソクで飾って、その姿を再現したのが初めてだというもの。

しかしながら、ルターが生まれる800年以上前の西暦604年に、教皇グレゴリオ1世が、もみの木などへの装飾を許可する書簡を、配下の司教に送っているという事実がありますので、クリスマスツリーの原型は遙か昔からあったと考える方が妥当でしょう。

古代ローマで12月17日から24日まで、「サトゥルヌス」という農耕の神をたたえるお祭りがあったのですが、このときに、柊などの常緑樹をかざったり、プレゼントを贈ったりするなどの風習があり、こちらが、現在のクリスマスの原型になったといわれています。

冬でも青々とした葉を茂らせる常緑樹は、世界各地で、生命の象徴として考えられていたようで、古代ローマに限らず、さまざまな地域で、もみの木などの常緑樹を飾るという風習は存在しているのです。

ちょっと面白い説としては、ドイツでは、もみの木にこびとが住んでおり、そのこびとから力を借りるために、もみの木に飾り付けをし、贈り物をつるすという行事があったといわれています。これは、サンタクロースとクリスマスツリーが融合したような形といえるでしょう。

他にも、もともとは神々に人間を捧げていた、つまりは生け贄の儀式を行っていたものが、人ではなく、木を飾るようになったという説もありますが、これは、土着の信仰をキリスト教的に解釈したものだという説が有力です。

色々な理由はありますが、クリスマスツリーが生命を象徴し、いつの時代でも人に感動と夢を贈ってくれたのは、確かなようです。日本の住宅事情では、本物の木を使ってクリスマスツリーを用意するのは難しいかもしれませんが、模造のツリーでも、その中に、ひっそりと柊などの本物の常緑樹をいれておくと、本来のパワーを感じられるかもしれません。