この神社は、宮中で1年の最初に行われる儀式である「四方拝(しほうはい)」で、伊勢神宮や賀茂別雷神社、鹿島神宮などといった有名どころと一緒に、拝される神社であり、皇室とは密接な関係がある神社といえます。

広々とした境内には、気持ちの良い浄化された空気があふれており、境内を歩くだけで、体から悪いものが抜け落ちて、さっぱりしたような感じにさせてくれる、この神社の名前は「熱田神宮(あつたじんぐう)」。

主祭神は「熱田大神(おおかみ)」という聞き慣れない神様です。その正体については、いくつかの説があり、熱田神宮の象徴ともいえる「草薙剣(くさなぎのつるぎ)」の神霊という説、草薙剣を依り代として降りてきた天照大神という説、日本武尊(やまとたけるのみこと)であるという説などがあります。

明治時代以降は、伊勢を中心とした天照大神信仰が確立してきたせいか、熱田神宮の公式見解としては、天照大神説が有力のようですが、相殿神として、天照大神や、日本武尊が祀られていることを考えると、主祭神はストレートに草薙剣の神霊というのが、一番近いように感じます。

ただし、エネルギー的に見てみると、筆者が訪れたことのある神社の中では、もっとも伊勢神宮に近いエネルギーをもっていますので、そのあたりは、皇室の神宝である三種の神器を祀っている場所である、という共通点が影響しているのかもしれません。

三種の神器とは「八咫鏡(やたのかがみ)」、「草薙剣(くさなぎのつるぎ)」、「八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)」のことで、それぞれ伊勢神宮、熱田神宮、皇居に保管されているといわれています。

草薙剣は、素戔嗚尊(すさのおのみこと)が八岐大蛇(やまたのおろち)を退治したときに、その尻尾からでてきたもので、当初は「天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)」と呼ばれていました。三種の神器の中では、武力の象徴とされているのですが、実は敵に害を与えるために使われるよりも、邪気や苦難を払うための道具として使われることが多かったものです。

天叢雲剣が、草薙剣と呼ばれるようになった事件も、そのひとつ。日本武尊が草原で火に囲まれた時に、この剣を使って火を切り払ったことから、その名がつけられました。ちなみに、日本武尊が命を落としたのは、この剣を持たずに悪神を退治しにいったところで、邪気を受けてしまったのが原因といわれています。それだけ、邪気を払う力が強い剣だったということでしょう。

このような草薙剣の性質が、熱田神宮のエネルギーにも反映しているのか、熱田神宮のエネルギーは戦闘的なものではなく、どちらかというと静けさをたたえたものです。しかしながら、その奥底には、向かってくるものは一刀のもとに斬り伏せるような鋭さも隠されています。

目の前にどうしようもない困難が立ちふさがったとき、また、前に進む道を見失ってしまったとき、そんなときは熱田神宮を訪れて、道を切り開き、邪気を払ってくれる草薙剣のエネルギーを感じることをオススメします。きっと、目の前に新しい道があらわれるはずです。


Spot Data
熱田神宮
愛知県名古屋市熱田区神宮1-1-1