ペリカンはスピリチュアルな鳥だった!

みなさん、ペリカンという鳥をご存じでしょうか? 大きく長いくちばしと、喉の下に袋状に伸びる皮膚があるのが特徴の、どこかしらユーモラスな外見をした鳥なのですが、実はこの鳥には非常にスピリチュアルな意味合いがあるのです。

アフリカ大陸や、南北アメリカ大陸、オーストラリアなど多くの地域に生息するペリカン、魚を水ごと飲み込んで、水だけを掃き出して捕食するという性質上、湖沼や河川、海岸沿いなどに多く生息しています。人に馴れやすいことからペットとして飼ったり、日本の鵜飼いの鵜のように、魚をとって来させたりすることもできるのだそうです。ちなみに、この「鵜」という漢字はもともとペリカンを表していたのだとか…。

そんなペリカンですが、キリスト教ではペリカンをイエス・キリストの象徴としています。救世主であるイエス・キリストとペリカンがなぜ同一視されるのかというと、中世ヨーロッパではペリカンは愛と犠牲的精神に溢れた動物だと思われていたからのようです。

なぜそう思われたのかというと、ペリカンは我が子を大変愛する鳥であり、自らの胸に穴を開けて、自分の血を与えて我が子を育てるという伝説があったからなのです。この伝説には異説もあり、自分の雛が殺されると、親は自分の胸をかきむしって、流れ出た血で雛を蘇らせるというものもあります。

これらの伝説によってペリカンは「母性愛、父性愛、慈愛、復活」の象徴として知られるようになり、自らが十字架にかかることで、人類の罪をあがなったイエス・キリストと同一視され、聖職者の紋章に用いられたり、彫像や絵画、聖杯などに刻まれるようになったのだそうです。

しかしながら、このペリカンとは現在知られているペリカンではなく、伝説上の鳥だという説もあります。その鳥はくちばしは短く、羽根の色は黄色か緑で、エジプトに棲んでいるとされていました。

ユーモラスな姿にも関わらず、伝説のために非常に崇高な象徴になったペリカンですが、実は最近、ペリカンの大量死が続いています。先日紹介した ペルー ではイルカだけでなく、ペリカンも死んでいますし、つい先日、アメリカのフロリダ州でも原因不明のまま 10羽以上のペリカンが死亡するという現象が起きているそうです。

ペルーの数百羽という数に比べると、アメリカのものは規模が小さいので偶然といってしまえばそれまでかもしれませんが、ペリカンという鳥のスピリチュアルな側面を知ってしまうと、地球に何が起こっているのか、少し怖くなってきます。