復活の祭は盛大に!

「イースター」という言葉を聞いたことがあるでしょうか? クリスマスやバレンタイン、ハロウィンなどといった西洋の祭日を柔軟に取り入れる日本で、珍しくあまり注目されていないお祭りです。しかしながら、西洋ではクリスマスよりも盛り上がるところも多いと言われているのがこの「イースター」。一体どんな日なのか改めて紹介したいと思います。

イースターは、日本語では「復活祭」とも呼ばれています。その名の通り、イエス・キリストが復活した日を祝うというものなのですが、実際にはイースターというのは、キリスト教以前からずっと存在していました。

その証拠はいくつかありますが、そもそも「イースター」には復活という意味は無く、ゲルマン民族が信仰していた春の女神「エオストレ」に由来しているとされています。イースターを祝うのはカトリックなどの西方教会だけでなく、ロシア正教などの東方教会も行うのですが、こちらは「イースター」ではなく「バスハ」と呼んでいるようです。この意味は「過越の祭り(すぎこしのまつり)」であり、こちらも元々は春を祝う祭日だったようです。

日本でいまいちイースターが流行しないわけは、キリストの復活について興味を持つ人が少ないだけでなく、クリスマスやハロウィンと違ってイースターの日が一定していないこともあるように思えます。なんと、西方教会と東方教会が違う日時にイースターを行うこともあるほどなのです。

どうしてそんなことが起こるのかというと、イースターが開催される日が「春分の日の後に訪れる最初の満月の次の日曜日」という複雑な規定がされているからなのです。もともと太陰暦で行われていたものですので、日にちのズレは激しく、日本でも使われているグレゴリオ暦の場合だと3月22日から4月25日のいずれかの日曜日というように、なんと1ヶ月も違いが出てくるのです。

ちなみに、東方教会と西方教会で違いが出るのは、東方教会がユリウス暦という暦を使っていることに由来するようで、大体1週間前後東方教会が遅いパターンが多いようです。ただし、たまに西方教会と東方教会のイースターが一致することもあり、実際、去年(2011年)と一昨年(2010年)は一致していました。

今年のイースターはいつになるのかというと、西方教会の場合4月8日、東方教会の場合は4月15日ということになります。そもそもが春分や満月といった要素が絡んでいることから、春や豊穣を祝うものがイースターだったようです。そして、その証拠は現在でもきちんと残っています。それが「イースターエッグ」。

イースターエッグとは、卵の表面をカラフルに塗ったもので、現在ではチョコレート製のものや、プラスチック製などもあるようですが、もともとは鳥の卵を茹でたものを使っていました。なぜ卵なのかというと、古来より卵が豊穣のシンボルとして信じられており、それを身体に取り入れるために、豊穣を祝うお祭りで食べたのが起源の一つとされています。さらに、このイースターエッグを運ぶのはウサギの役目だと言われていました。ウサギは多産と繁栄のシンボルですから、何重の意味で、春の訪れを祝い、多くの収穫を祈っていたのでしょう。

現在ではそういった由来はあまり意識されることなくなっており、庭にイースターエッグを隠して子どもが探したり、卵をスプーンに載せて落とさないように競争したりと、子どもが遊ぶためのさまざまなイベントが行われているようです。

日本ではほとんど注目されませんが、豊穣と多産を祈るお祭りなわけですので、この日にそういった内容に関する儀式やワークを行えば、より効果がアップするかもしれません。興味がある方は是非試してみてください!