緑に染まるお祭り

3月17日に向けて、世界各地でパレードが開催されるお祭りがあります。日本ではまだ、クリスマスやハロウィンほどポピュラーではありませんが、年々大規模に行われるようになっているお祭りなのです。

そのお祭りとは「セント・パトリックス・デー」。別名「緑の日」などとも呼ばれています。セントパトリックスとは、アイルランドにキリスト教を布教した聖人であり、彼の命日にお祭りが行われるようになりました。

なぜ、そのお祭りが「緑の日」と呼ばれるのかというと、アイルランドのシンボルカラーが緑だから。アイルランドは自然が豊かであり、木々や自然を崇拝したケルトの人々がいた島でもあります。以前に、クローバーについて紹介 しましたが、ケルトでは守護の力を持つとされるクローバーを、「シャムロック」といって国花にしているのもアイルランドなのです。

もともとケルト信仰が強かったアイルランドなのですが、セントパトリックはキリスト教とケルトの宗教観を融合させる形で人々に布教したことから、多くの人から尊敬されており、アイルランドの人は、クリスマスよりもセント・パトリックス・デーを楽しみにしているのだそうです。

アイルランドでは、この日は、服にクローバーを付けたり、教会に行ったりするという習慣が古くから伝わっていましたが、パレードなどをして盛大に祝うようになったのは地元のアイルランドよりも、アイルランド系の移民が多いアメリカが先でした。現在でもシカゴではこの日にシカゴ川を緑色に染め上げるなど、盛大にお祭りが行われています。

アイルランドでは 1996年に政府が主体となって5日間にもおよぶパレードを行ったことがきっかけで、近年ではどんどんその規模がふくれあがっているようですが、オーストラリアや、カナダなどでもパレードが行われており、日本でも INJ(アイリッシュ・ネットワーク・ジャパン)が音頭をとって、各地でパレードが行われるようになっています。

名前からするとカトリック系でなければ参加できないように思われるかもしれませんが、すでにそういった宗教色はほとんどなくなっており、参加者全員で楽しむお祭りになっているようです。

日本のお祭りが本格的になるのは夏から秋にかけてですので、その先駆けとしてセント・パトリックス・デーに参加してみるのはいかがでしょう? 日本の各地で開催されるパレードなどについては、INJ のサイト で詳しく紹介されていますが、2012年は3月10日(土)の伊勢を皮切りに、島根、愛知、大阪、京都、熊本、沖縄など全国各地で開催されるようです。

首都圏では原宿の表参道をはじめとして、千葉や神奈川などで開催が予定されていますので、興味がある方は INJ のサイトを見て、お近くのパレードに参加してみることをオススメします。