日本オリジナルの健康食品

本日、2月16日は「寒天の日(かんてんのひ)」。比較的歴史の浅い記念日であり、なぜこの日になったのかという理由も、寒天が健康食品として紹介されてブームになったきっかけのテレビが放送された日だからというもの…。

とはいえ、天然製造で作られる場合には、寒天の製造は2月ぐらいに大詰めを迎えるというまともな理由も一応あるようです。なぜ、冬に製造が大詰めを迎えるのかというと、そもそもの寒天の誕生と関係してきます。

寒天と非常に似た存在として「ところてん」があります。こちらは元々中国から伝わったもので、奈良時代には宮中の行事などにも使われていたという歴史のある食品。一方、寒天が出来たのは江戸時代のことです。

京都の旅館「美濃屋(みのや)」で、ところてんを外に出しておいたところ、冬の寒さで凍り付いたものが、自然と溶け太陽に乾かされることで乾燥されるという状態になってしまいました。そんな凍ってから乾燥したところてんを食べてみたところ、前よりも美味しくなっていたので、これはいい! ということで、改良を重ねて独自の製法が生まれました。

この食材を、インゲン豆を日本に持ち込んだことで知られている「隠元(いんげん)」というお坊さんに食べてもらったところ、精進料理に向いているとほめられ、さらに「寒天」という名前をつけてくれ、寒天が誕生しました。つまり、冷蔵庫の無い時代には冬でなければ寒天は作れなかったのです。

現在では健康食品としての効用が注目されている寒天ですが、第二次世界大戦までは日本の輸出品のひとつとして知られていました。日本が産んだ寒天には、食物として以外にも非常に便利な使い方がありました。それは「培地(ばいち)」を作ること。細菌や植物、微生物などを培養する際の培地を固めるために寒天は使われ、多くの培地が寒天を使って作られているのです。第二次世界大戦で、日本は諸外国が細菌の研究をするのを妨げるために、寒天の輸出を禁止し、その結果、現在日本が逆輸入する形となっている工業寒天の技術が生み出されました。

京都の旅館で偶然によって生み出された寒天ですが、このように食品としてだけでなく、さまざまな用途が秘められているわけですが、一般的に気になるポイントは、やはり健康食品としての効用かもしれません。寒天の成分はそのほとんどが食物繊維で、さまざまな食品の中でも食物繊維の含有量はトップクラス!

食物繊維を摂ることで、便秘が解消され、整腸作用をもたらすということは広く知られていますが、最近では血圧の上昇を抑えたり、コレステロールを低下させる効果や、抗がん作用までがあるのではないかと調べられているのだそうです。

寒い季節に生まれた寒天。風邪やウィルスが猛威をふるうこの時期だからこそ、寒天を食べて体を内側から強化してみませんか?