日本版キューピッド!? の愛染明王
≪ 日本版キューピッド!? の愛染明王 ≫

縁結びをしてくれる神様や仏様というのは意外に多く、ココリラでも紹介した事のあるガネーシャ=歓喜天(かんぎてん)や 神様が集うこと から縁結びの神様とされた 大国主命=大黒様などが有名ですが、今回はちょっと…かなり?怖い顔をした縁結びの仏様を紹介したいと思います。

その仏様の名前は愛染明王(あいぜんみょうおう)。仏像について紹介 した時に、「明王」という存在は、「怒った顔をしていて、武器を持つ」というパワフルな姿をしている書きましたが、愛染明王もこの例に漏れず、愛という名前がついていてもかなり恐ろしい姿をしています。

どんな姿なのかというと、顔は一つで手が6本、頭には獅子の冠をかぶり、肌の色は真紅、そして蓮の花の上に座っている。というような姿で表現されています。武器として弓矢を持っていたり、弓を天に向けて引いていたりすることから、「日本版キューピッド」などという人もいるようです。

仏教では煩悩や愛欲は悟りを邪魔するというイメージが強いですが、愛染明王は煩悩や愛欲などは人間が本来持っているものであると認めており、それを否定するのではなく、むしろそれを原動力として、人を仏道へと向かわせることができる力を持っているのだそうです。愛欲を否定しないので、恋愛や縁結び、家庭円満などを司るとして古くから多くの人に信仰されていたのです。

強い恋心を抱いてしまうと、ついついドロドロとした感情が湧き上がってしまいがちですが、愛染明王はそういったネガティブな部分を認めた上で、それをポジティブな方向に変換してくれるのです。

縁結びに御利益があるパワースポットを訪れると、あまりにも熱心にお願いをするあまり、そのエネルギーがネガティブで、呪いに近い領域になっている人を見かけることがあります。そういったエネルギーは決して報われることはなく、反対にカルマとなって返ってきてしまうこともありますので、自分の中でネガティブな気持ちが育ってきたな、と思ったら愛染明王が祀(まつ)られているお寺などを訪ねてみることをオススメします。

仏様と繋がることのできる言葉である「真言」について以前紹介しましたが、愛染明王にも「オン マカ ラギャ バゾロ シュウニシャ バザラ サトバ ジャク ウン バン コク」という真言がありますので、近くに愛染明王が祀られているお寺が無いという方は、この真言を唱えてみるのも良いでしょう。

愛染明王のパワーによってドロドロとした情念が浄化されることで、素敵な縁がやってくるはずですので、バレインタインデーの前に一度自分の恋心をチェックしてみるのはいかがでしょうか?