魔を祓い、身を清めて神を迎える音

そろそろ今年も終わりが近くなってきました。初詣で神社に行く方も多いと思いますので、神社につきものの鈴について本日は紹介しましょう。

以前に 神社の参拝作法 を紹介しましたが、参拝の際に鈴を鳴らすのには意味があります。鈴の音は穢(けが)れを祓(はら)い、神を喜ばせるという意味や神を招く効果があるとされているのです。

そんなスピリチュアルな力を持つ鈴ですが、いつ頃からあったのかは定かではありません。木の実などが鞘(さや)の中で動いてカラコロと音をたてるのを楽器として使ったのが最初ではないかと言われていますが、なにせ自然の物ですので証拠も残っていないのです。

木の実などは、腐ってしまって楽器として長く使えないことから、土を使った焼き物で鈴が作られるようになりました。日本でも土鈴(どれい)と呼ばれる粘土を焼成して作られた鈴が、縄文時代の遺跡や、祭祀(さいし)跡から発見されています。

祭祀跡から見つかっていることからもわかるように、古代から鈴は魔除けとして使われてきました。神道だけでなく、仏教でも鈴は使われており、密教の修法が行われる時にはさまざまな形をした鈴が護摩壇の上に並べられています。

鈴の音に神秘性を感じたのは日本だけではありません。ユダヤ教やキリスト教の聖典である『旧約聖書』には祭司が着る衣装には鈴をつけるように指示がありますし、ロシアなどで信仰されている正教会の香炉には鈴がつけられて、祈る人の心を神の国へと導いてくれるとされています。

どうしてこんなに鈴の音が神秘的な力を持つのかはわかりませんが、鈴の音にまつわる言い伝えもさまざまなものがあります。例えば、夢の中で鈴の音を聞いたら、それは「霊夢=意味のある夢、高次の存在からのお告げ」であるというものや、霊からのメッセージであるというもの。

ココリラでもお馴染み、オラクルカードのドリーン・バーチューさんによると「アースエンジェル」である人たちは、片方の耳だけに響く鈴の音を聞くということですし、鈴の音というのは高次の世界とのこちら側を繋ぐ架け橋にもなっているのかもしれません。

初詣で神社に出向くと、鈴の音が沢山聞こえると思いますので、1年の初めに穢れを祓い落とし、高次と繋がるためにも、屋台からのいい匂いや人々喧噪にとらわれずに、鈴の音に意識を向けてみると良いでしょう。