磁石の持つパワー

私たちの身の回りには磁石を使った製品が溢れています。パソコンのハードディスクを始め、携帯電話のスピーカーや振動モーターなど、すぐ身の回りにあるものにも磁石は潜んでいるのです。そんな磁石がスピリチュアルなパワーを持っているというのをご存じでしょうか?

磁石が発見されたのは紀元前600年頃ではないかと言われています。マグネスという羊飼いが偶然に磁石を発見し、彼の名前が磁石の語源になったという説があることからもわかるように、最初に発見された磁石とは天然に産出される「磁鉄鉱(じてっこう)」でした。

天然の鉱石ですので、磁石も最初はパワーストーンとして認識されていたようです。前述したマグネスの逸話を紹介されている『博物誌』という本には、ダイヤモンドが磁石の力を妨げるという話も書かれているそうです。実際に磁力をダイヤモンドが遮断するというのはありえないので、これはパワーストーン同士の相性の問題を指していたと考えることもできるでしょう。

古い時代に加工された磁石として、中国では「指南車(しなんしゃ)」という方位磁針的なものがあったと言われていますが、これは伝説上の存在で、当初は南を見つけるわけではなく、最初に設定した方角を差し続けるものだったのではないかと言われています。中国の伝説の皇帝である「黄帝」が戦争のために作ったものですので、本来は呪術的なグッズだという説もあるほどなのです。その後、この逸話を元にして、磁石を使わずに歯車などを利用して科学的に方角を指し示す仕組みが再現されたものが登場しています。

磁石は羅針盤として大航海時代に活躍しましたが、18世紀以降に、電気と磁気の関係が明らかにされたことをきっかけに飛躍的にその活用の場が広がっていくことになります。現在では前述したパソコンや携帯電話などを含めて、磁石の力が無ければ日々の生活は難しいというぐらいになっているのです。

さらに磁石が健康にも影響を与えるという説もあります。「磁気が血流に影響を与えることで、血行を良くしコリをほぐす」という話を聞いたことがある方は多いのではないでしょうか? このような理屈をもとにした健康器具はいくつもあるようですが、科学的にいうと、小さな磁石が生み出す程度の磁力では、血流に影響を与えるのは無理だという結論が出ているようです。

それでも「磁石を使った製品でコリが解消されたことがある!」という人も多く、それに対しての科学的な意見としては「プラシーボ効果である」つまり、効くと思うことで肉体がそれに対応した、という説が有力なのですが、筆者は科学的に測定できない力が磁石にはあるのではないかと思っています。

前述したように元々は磁石はパワーストーンでした。パワーストーンが持つ力というのも科学的には解明できておらず、プラシーボ効果の範疇でしかありません。しかし、スピリチュアルな世界では、それらのパワーストーンが何らかのエネルギーを持っている事は周知の事実となっています。

同じように磁石にも何らかのエネルギーがあるのではないでしょうか? パワーストーンとしての「マグネタイト」は、その性質から活性化と鎮静化の双方の力を持ち、筋肉の痛みを軽減してくれるとも言われています。

さらに磁石は強い「気」のエネルギーを持つという話もあります。中国道教で使われる護符を描く時のポイントとして、単に図形を描くだけではなく、その図形に気を込めることこそが重要という流派があるのですが、この気を墨に充填(じゅうてん)するために磁石を使うという方法があるのだそうです。

磁石は常に強い気を放っているので、磁石の上に墨を置くことで気がチャージされるというわけです。同じように気を感じるトレーニングとして、磁石から出る気を感じるというものもあります。磁石からは強い気が出ているために、初心者でも気の感覚がわかりやすいのだそうです。

こうやって見ていくと、磁石を使った健康器具が有効になるのはプラシーボ効果だけでなく、磁石が放つ強い気やエネルギーが影響している可能性もあるように思えないでしょうか?

身近な所に、見えないながらも確実に存在している磁石。磁石そのものを手に取るような機会がありましたら、エネルギーレベルで見つめてみると、また違った側面が見えてくるかもしれません。もしかしたら、ヒーリングなどで活用する方法も発見できるかも? そんなことがあったら、ぜひ編集部にも教えて下さいね♪