慎ましいエネルギーの神社 [2011/07/31]
京都府・月読神社

天照大神(あまてらすおおみかみ)、素戔嗚尊(すさのおのみこと)と共に誕生し三貴子=「三柱の貴い子」とされているにも関わらず、とても影の薄い存在である月読命(つくよみのみこと)。

今回紹介する神社は、そんな月読命が祀(まつ)られている「月読神社」。松尾大社の近くにあることから、現在では松尾大社の摂社にされてしまっており、鳥居も境内も広大で華やかな松尾大社に比べると、地元の人でも気が付かないぐらいひっそりとした場所に月読神社はあります。

細い道路に面した所に鳥居があり、そこから階段を上っていくと境内にたどり着きます。鳥居の正面には公園があり、子供たちがよく遊んでいるのですが、境内まではその子供たちの声もかすかにしか届かず、静寂で物静かな空気が漂っています。

筆者は何度かこの神社を訪れたことがあるのですが、いつ訪れても明るいというイメージはなく、常にひっそりとしていて、どこか薄暗い感じを与えてくれます。だからといって、それはネガティブなものではなく、優しく体を包み込んでくれる夜のエネルギーとでも言えば良いのでしょうか? 「心地よくリラックスするための暗さ」といった感じなのです。

物理的にもエネルギー的にも、とても静かな場所で、祀られているご祭神すら眠ってしまっているのではないか? と思うほど。前述したように月読命は天照大神や素戔嗚尊と同列の存在であるにも関わらず、古事記や日本書紀などにはほとんど登場しない神様です。一説によると、天照大神と素戔嗚尊という全く性質の違ったパワフルな2人のバランスを取るために、何もしない神様が必要だったのだと言われるほどです。

伊勢神宮を初めとして、全国各地さらには神棚にまで祀られている天照大神や、各地に八坂神社がある素戔嗚尊に比べると、月読命が祀られている神社はごくわずかであり、この月読神社はそのうちの一つとなります。

九州の壱岐から勧請(かんじょう:神仏の分霊を他の場所に移し祀ること)されたのですが、だからといって新参者というわけではなく創建は西暦 487年と、今から 1,500年余り昔のことになります。最高位となる正一位の神階を持ち、元々は大社に属していたにも関わらず、いつしか松尾大社に吸収されてしまった辺りも、慎ましやかに月読命を祀る神社らしいと言えるでしょう。

境内には神功皇后由来の安産石や、霊水である解穢(かいわい)の水などもあるのですが、いつ訪れても殆ど人がおらず。どこからかやってきた鶏が我が物顔で歩いていたり、山から猿が降りてくることもあるのだそうです。

月のエネルギーといえば、よく浄化に用いられるわけですが、解穢の水も「穢(けが)れを解く」というその名前通り、浄化の力が強い霊水であり、どうしてここが人気のパワースポットにならないのか不思議なくらいです。

しかし、そう思う一方で沢山の人で溢れる月読神社というのは、その本質を失ってしまうような気もします。薄闇に包まれ、まどろむ時を思い起こさせる、ゆるやかで自己主張の無い、慎ましいエネルギー。それは、ほとんど人が訪れない現在だからこそ維持されているのかもしれません。

とはいえ、素敵な神社であることは保証しますので、京都を訪れた際には松尾大社だけでなく、ちょっと足を伸ばして月読神社も訪れてみて下さい。人によっては松尾大社よりも気に入る可能性大ですよ。

Spot Data
月読神社
京都府京都市西京区松室山添町 15番地

この記事を、ともだちに教える!
関連グッズ
  • 1年前
  • 1ヶ月前
  • 1週間前
  • 1日前
  • 1日後
  • 1週間後
  • 1ヶ月後
  • 1年後
過去記事一覧を見る
PAGETOP
オラクルカードのことなら…ライトワークス オンラインショップ
リンク
クライエントログイン・登録ページへ
    STARPEOPLE
井上真由美コラム 透視リーダーの日常
ワンネスの大学
優蘭の夢を叶える開運塾
末吉愛 Miracle Lesson
Facebook もチェック
 Facebook
広告掲載について
「COCORiLA」では広告を掲載して頂く広告主様を募集しております。
当ウェブサイトにお店やイベントの情報などを掲載してみませんか?
本サイトにログイン後のページは SSL で保護されています。
SSL で保護されているページはアドレスが 「https://www.cocorila.jp/」 となっていることをご確認ください。SSL 対応されていることがご確認いただけます。

【サイトの確認】
上に表示の Secure Site シールをクリックすると、サーバー認証機関である日本ジオトラスト株式会社のサイト証明が表示されます。
-