地球の中にあるもうひとつの世界

「地球空洞説」というものがあります。これは地球の中心は空洞になっており、そこには私たちとは違った文明、文化を持った人々が暮らしている…というもの。

神話の時代から地下には別の世界が存在されると考えられてきました。日本神話やギリシャ神話では冥府に行くときは地下へと降りて行きますし、キリスト教やユダヤ教の地獄も地下にあるとされていたようです。

このように「地下には別の世界がある」という考えは古くからありましたが、それを理論立てて発表したのは、ハレー彗星の発見者として有名なエドモンド・ハレーでした。彼は南極や北極の変則的な磁気変動の原因は、地球が空洞であるせいだと考え「地球空洞説」を発表したのです。ハレーによると地球内部は明るく、居住可能ということになっています。

その後も、地球の内部に太陽があると考えた数学者や物理学者などが現れ、西暦1968年にアメリカの気象衛星が北極に穴が開いている写真を撮影したとして、一躍地球空洞説が脚光を浴びました。

しかしながら、この写真は穴のように見えるものは、実際は白夜によってできた影であり、穴では無いという意見が大勢を占めることになりました。また、そもそも重力の問題を考えると地球の内側に人が住むのは不可能だというのが現在の科学者たちの意見となっているようです。

しかしながら、現在でも地球空洞説を支持する人はいます。そういった人たちは根拠の一つとして、西暦1947年にアメリカ海軍の少将が調査のために北極上空を飛行中、奇妙な色をした穴を発見し、そこに近付いてみると、穴の中には山脈や森、川、そしてマンモスのような動物がいたという報告や、西暦1895年に当時としては最北に到達した探検家が北極点に近づくにつれて温度が上昇し、小動物の足跡などを発見したという報告(この動物は地球内部から現れたのではないかと言われています)を挙げています。

一般的に地球の構造は「内核」「外核」「マントル」「地殻」の4つの層からなっているとされており、内核と外核のいわゆる「コア」と呼ばれている部分は 300万気圧(!)以上であり、その温度は 5,000℃以上あると言われています。どちらも文明が発展するどころか生物が住むのも難しい環境と言えるでしょう。

このように科学的に見ると地球空洞説というのは簡単に否定されてしまいそうですが、最近の研究でまた新しい考え方が発見されました。米国のスタンフォード大学の物理学者たちがビッグバンの際にできた宇宙の数の仮定数を計算することに成功したのです。それによると、ビッグバンの際には 10 の 1,026乗というとてつもない数の宇宙が作られたのだそうです。

これだけの数ですから、個別の宇宙だけではなく重なり合う形で存在する宇宙もあるのではないか? という仮定が成り立つようになりました。つまり、地球の中にもう一つ別の宇宙の地球があるという可能性もあるわけです。別の宇宙の存在ですから前述したような物理的な仮定は全て無駄になってしまいます。

「UFO は地球の内部から来る」という説もありますが、もしかしたらそれは、別の宇宙の存在が何らかのテクノロジーによって、宇宙同士を隔てる壁を越えてきている可能性もありますし、北極でアメリカ軍の少将が見た光景というのもたまたま二つの宇宙が重なった結果なのかもしれません。

地球の内側にもう一つの地球がある…。そこでは一体どんな人たちが暮らしているのでしょうか? 本当だとしたらとても興味深い話です。