砂糖の秘密

以前に塩の神秘を紹介しましたが(その1その2)、塩と同じぐらい使われる調味料でありながら、健康的な面からもあまり好かれているとはいえない「砂糖」について紹介したいと思います。

最も古くから砂糖を使っていた国はインドだとされています。紀元前 2000年頃にはすでに使われていたということですから、砂糖の歴史は 4,000年以上ということになるわけです。

日本に砂糖が伝わったのはかなり後のことで、奈良時代に有名な僧侶「鑑真(がんじん)」によって伝えられたのだと言われています。この当時、日本では砂糖の作り方はわかっておらず、調味料としてではなく医薬品として使われていました。

砂糖が医薬品として使われていたのは日本だけではなく、中世ヨーロッパでは結核(けっかく)などの薬として用いられていました。このように貴重品だった砂糖が一般的になってきたのは室町時代の頃で、茶の湯に欠かせないお菓子を作るために砂糖が輸入されるようになったのだそうです。

その後、「暴れん坊将軍」で有名な八代将軍徳川吉宗が、琉球王国=現在の沖縄からサトウキビを取り寄せて、江戸城内で栽培するなど、サトウキビの栽培を奨励したことで、ようやく国産の砂糖を作れるようになり、薬としてではなく調味料として庶民の口にも入るようになったのです。

歴史が古いにも関わらず、砂糖は調味料として使われるようになっただけで、塩のように神様や、神話、スピリチュアルな使い方というのはほとんどありません。それどころか、健康に害がある存在として近年では特に嫌われている感じがあります。

現在一般的に砂糖と呼ばれている白砂糖は極度に精製されているために、元々のミネラル分などがほとんど無くなっており、健康に良くないなどとされています。ただし、過剰に摂取した場合に健康を害するのは塩も同じであり、砂糖だけが注目されるのは塩と違って、大量に摂取することが可能であり、なおかつ砂糖依存症などという症状が科学的に証明されているからなのだそうです。

砂糖の原料としては前述のサトウキビが有名ですが、他にもサトウカエデやサトウヤシ、サトウダイコン=甜菜(てんさい)なども原料として使うことができます。自然食療法によると、サトウキビを原料とした砂糖は体を冷やす作用があり、血糖値の上下が激しいとされており、反対に甜菜を原料とした砂糖は体を温める作用があり、血糖値の上下が緩慢になるだけでなく、オリゴ糖が豊富なため、お腹をいたわってくれるとされているようです。

体を温めるという陽の作用があることから、気を回復するのにも良いとされている、甜菜を原料とした砂糖。白いお砂糖はちょっと嫌だな…と思っている方は、一度こちらを試してみるのはいかがでしょう?