ファンタジー映画やゲームなどでは、人間よりも巨大な水晶が大量に立ち並ぶ森や洞窟といった風景が登場したりしますが、現実に人間よりも巨大なパワーストーンで埋め尽くされた洞窟があるのをご存じでしょうか?

その洞窟とはメキシコにある『クエバ・デ・ロス・クリスタレス(結晶の洞窟)』。ナイカ鉱山という、大量の鉛と銀を産出する鉱山の地下に存在しています。西暦 2000年に発見されたこの洞窟は発見当時は地下水で満たされており、現在でも水を抜き続けているのだそうです。

洞窟自体は長さ 27m、幅9mとちょっとしたプール程度のサイズしかありませんが、なんとその中は巨大な結晶で埋め尽くされているのです。ほとんどの結晶が並外れて大きいのですが、その中でもっとも大きいものは長さ 11m、直径4m、重さ 55トンという想像を絶するサイズとなっています。

気になるこの結晶の種類ですが、石膏の透明なもので『セレナイト』と呼ばれています。その語源はギリシャ語で「月」を意味する「Selenites」から来ているといわれており、確かに水晶ほどクリアーではなく、ほんわりとした白さをしていて、月をイメージさせるというのも納得です。

セレナイトの持つパワーには諸説ありますが、共通する内容としては強烈な浄化作用を持ち、第七チャクラを通して高次元の情報へと繋がることができるとされています。また、一説によると他のパワーストーンのエネルギーをチャージする力もあるとか…。

そんな強力なパワーストーンが満ちあふれた洞窟はさぞ強烈なパワースポットなのだろう…と思うかも知れませんが、実際はエネルギーを感じる余裕など無いような場所のようです。

洞窟が存在するナイカ鉱山はマグマだまりの上にあり、地下に行くほど温度が高くなります。つまり、地下 300mにあるこの洞窟は温度が常に高いというわけです。その気温はなんと 40℃以上、湿度は 100%という、人間が生身で存在するにはかなり厳しい場所なのです。

この洞窟に入るためには、防水性のスーツを着た上で冷却装備を調える必要があるということで、そこまでの装備をしたとしても滞在時間は 20分程度が限度ということです。

そんな過酷な環境ですが、そのような常に高温にさらされていたことや水が満たされていたことなどの、結晶の成長に適した状態が数十万年保たれていたことによってセレナイトが他に類を見ないほどに大きく育ったのだそうです。

それでは、どんな場所なのか英国 BBC が Youtube にアップロードした動画で、その光景を確かめてください。



いかがだったでしょうか? ほとんどエネルギーを感じる余地が無いほど過酷な場所ですが、このファンタジーのような光景を一度は自分の目で見て、一瞬でもエネルギーを感じてみたいものです。