神も仏も包み込む聖域 [2011/06/25]
岡山・最上稲荷

「神仏習合(しんぶつしゅうごう)」という言葉をご存じでしょうか? 読んで字のごとく、仏も日本の神様として取り入れるというものです。神宮寺といって神社の中に多く寺が造られた時代もあったのですが、明治時代に起こった「廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)」によって、ほとんどの神仏習合のお寺は取り壊されてしまいました。

そんな廃仏毀釈の被害を免れ、現在に至るまで神仏習合を守っているのが今回紹介する「最上稲荷(さいじょういなり)」。

岡山県に存在するこのお寺は稲荷という名前はついていますが、正式名称が「最上稲荷山妙教寺」となっており、立派な日蓮宗のお寺なのです。しかしながら、最上稲荷に向かう途中には奈良の大神神社や、京都の平安神宮に負けないぐらいの大鳥居が立っており、本殿へ向かう参道にもちゃんとした鳥居があります。

鳥居を見て、おっ、稲荷だし神社なんだな。と思って一歩足を踏み入れるとびっくりする人が多いでしょう。なんと、境内は完全にお寺の雰囲気なのです。一瞬来た場所を間違ったのかな? と思うほどですが、しばらく歩いていると神仏習合の雰囲気があちこちから感じられます。

仏舎利のような塔の中に鎮座している狐の像や、仏教風の龍がにらみを利かせる手水舎など、なかなか他で見ることのできない風景を楽しんでいると、いよいよ本殿にたどり着きます。一見すると、お寺のようにもみえますが、大注連縄(おおしめなわ)があり、作りも神宮形式になっています。

縁起によると孝謙天皇から病気平癒の勅命を受けた報恩大師が、山中にある八畳岩という場所で修法を行ったことにより、最上位経王大菩薩が現れ、それによって天皇が全快したというのが、最上稲荷のそもそもの始まりだとされています。

面白いことに、この当時は稲荷という名前はどこにもなく、江戸時代頃に再興された時に稲荷山として、お稲荷さんの属性が追加されたようです。一番最初の本尊である最上位経王大菩薩は病気平癒はもちろんのこと、人々を救済するために願いを叶えてくれるといわれていますが、その姿は左肩に稲束、右手に鎌をもっているということですので、このあたりに稲荷との共通項があったのではないでしょうか。

境内のエネルギーは今まで感じたことのない独特のもので、立体の球のようなエネルギーに境内全体がすっぽりと包み込まれているような、そんな感じを受けました。神仏習合でさまざまな神々をおおらかに取り込むという思想が、エネルギーとしてそのような形で現れているのかも知れません。

お寺らしく、商売っけが強いところはマイナスポイントですが、神も仏も全て受け入れて、日本という国で共存していくという「和」のエネルギーを感じることができたのは非常に良い経験でした。日本人の持つ「和」のパワー。それを確認したい方は、ぜひ最上稲荷を訪れてみて下さい。商売繁盛や祈願成就はもちろんですが、それ以上のものが得られるかもしれませんよ。


Spot Data
最上稲荷山妙教寺
岡山県岡山市北区高松稲荷 712番地

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