北海道の山奥に小さな池があります。一周 220m という小さい池なのですが、ここは多くの人が訪れることで知られているのです。

その池の名前は「神の子池」。なぜ、神の子という名前がついたのかというと、アイヌ語でカムイトー=神の湖と呼ばれている摩周湖の水が、地下を通って湧き出ているのがこの池なのです。つまり、神の湖の一部が現れている=神の子というわけです。

小さい池なのですが、その美しさはまさに神秘的の一言。池の中央部分はとても美しいエメラルドブルーになっていて、周囲の美しい木々とあいまって、まるで童話の世界に入り込んでしまったような気分にさせられます。

水の透明度が高く、池の中央に沈んだ木などもはっきりと見ることができます。中央部は池の小ささに比べて水深が5メートルあまりと、かなりの深さがあるにも関わらず、底まで見ることができ、底の方から水が湧き上がってきているのがわかるほどです。

ちなみに池の底に沈んでいる倒木は何年も前からあるそうですが、池の温度が通年を通して8℃以下という低温のために、何年経っても腐らないのだそうです。

基本的に周りは全て原生林ですので、生々しいぐらいの自然エネルギーが感じられます。神の子池は名前にも「神」がついており、その色合いもとても神秘的なのですが、神聖なエネルギーというよりも、自然の持つ清々しさ、そして生命力といったものを感じさせてくれました。

筆者が訪れたのが夏だということもあるでしょうが、周りの木々のもつ生命力、そして1日に 12,000トンもの量が湧き出ているという水の力、池の中を泳ぐ魚たち、全てのエネルギーが渾然一体となり自然の素晴らしさ、美しさを体全体で堪能することができました。

もともとは、マイナーな観光スポットだったようですが、最近では観光地化が進んできており、筆者が訪れたときも観光バスでまわっているような一団が訪れていました。とはいえ、そもそも、そんなに時間をかけて見るほどの場所もないので、多くの観光客が常にいるということはなく、1時間もいれば、ほとんど人のいない時間もちらほらとありました。

神の子池も素晴らしいですが、周囲の自然もとても素敵ですので、訪れた時に人が多くてゆっくりとエネルギーを感じられないと思ったら、少し池から離れてみて周囲の自然を堪能してみることをオススメします。北海道の自然を堪能できますよ。


Spot Data
神の子池
北海道網走管内斜里郡清里町