甘酒で健康に!

明日はひな祭り。そんなひな祭りにつきものの飲み物といえば甘酒ですが、実は甘酒にはとっても強い癒しパワーがあるというのをご存じでしょうか?

甘酒の歴史は古く、なんと今から 1,700年前ぐらいから存在していたようです。日本書紀にも甘酒の元祖ともいえる天甜酒(あまのたむざけ)というものが登場しています。現在では冬や、ひな祭りに飲むものというイメージがありますが、以前は夏バテ対策として夏に飲まれていたようです。

ちなみに甘酒は「酒」とは言っても、製法によってはアルコールは含まれておらず、お子様でも飲むことができます。なぜ「製法によって」と書いたかというと、甘酒の基本的な作り方は2種類あるからなのです。どちらの製法で作っても栄養素はたっぷり含まれていますので、それぞれの作り方と栄養素などについて紹介しましょう。

まずは、米麹(こめこうじ)と米を原料にした本格的な製法。アルコールが含まれていない甘酒はこちらとなります。東京大学農学部の教授によると、この製法で作られた甘酒にはブドウ糖が 20% 以上含まれており、人間が生きていくために不可欠なビタミン類が豊富に含まれているのだそうです。

ビタミンB群、パントテン酸、必須アミノ酸、食物繊維、オリゴ糖などが含まれている甘酒は「飲む点滴」とも言われています。江戸時代の人が夏バテ防止のために甘酒を飲んでいたのはとても合理的だったわけです。各種栄養素が摂取できるだけでなく、腸内環境を整えてくれたり、血圧を下げてくれる天然の降圧剤としても使えるということで、まさに、古代から伝わる栄養ドリンクといった趣です。

麹などを使うと、一般家庭では作るのが大変! と思うかも知れませんが炊飯器を利用することで比較的手軽に自家製甘酒を作ることができますので、作り方の一例を紹介したいと思います。

用意するものは、白米、麹だけです。麹は生麹でも、麹をお湯で戻したものでもどちらでもオーケーです。

・ まずはお米1合を普段よりも柔らかめに炊きましょう。
・ ご飯が炊けたら、かき混ぜて温度が下がるまでしばらく待ちます。
  このとき炊飯器のふたは開けておきましょう。
・ ご飯の温度が 50℃ ぐらいになったら、麹を投入してご飯と麹をよく混ぜ合わせます。
  麹の量はご飯1合につき、250グラムです。
・ ご飯と麹がよくまざったら 60℃ ぐらいのお湯 800cc を入れましょう。
・ お湯を入れたら、炊飯器を保温にして温度が 60℃ を超えないように注意しながら寝かせます。
・ 時々しゃもじでお米を潰しながらかき混ぜて、6~8時間程度放置すれば完成です。

作る時の一番のポイントは温度管理です。60℃ を超えてしまうと麹菌が死んでしまうので、55℃ ぐらいをキープするのがベストのようです。ちょっと手間はかかりますが、完全無添加で栄養満点の甘酒ができるのでがんばりましょう!

完成した甘酒はそのまま飲んでもいいですし、お好みの濃度に薄めて生姜を入れたり、牛乳で割ったりして飲んでもいいということですので、いろいろとアレンジしてみて下さい。

麹で作るのは温度管理が面倒! という人のためにもうひとつの製法も紹介しましょう。こちらは酒粕を使ったもので、しっかりと沸騰させないとアルコール分が残ってしまいますので、お子様に飲ませる場合は注意が必要です。逆にお酒っぽさが欲しい人は、あまり沸騰させずに作るという方法もあります。

酒粕で作っているからといって栄養素が変わることはなく、こちらもアミノ酸やビタミンB群、繊維質などがばっちり含まれています。

用意するものは酒粕、お砂糖、塩だけです。酒粕は日本酒のものでも、みりん粕でもどちらでも可能です。

・ まずは酒粕をお湯で溶きます。
  だいたい 200cc ぐらいのお湯に酒粕 50グラム程度を目安にお好みで調節してください。
・ とろっとしてきたら火を強くしてアルコールを飛ばします。
  この時お子様に飲ませるようでしたら念入りにアルコールを飛ばすようにしてください。
  そこに砂糖を加えて味を調えます。
  砂糖は酒粕と同量ぐらいを目安にお好みで調節してください。
  普通のお砂糖でもいいですが、和三盆などの高級砂糖を使うとより味が良くなります。
・ 最後に塩をひとつまみ加え、かき混ぜて完成です。

麹に比べて非常に簡単に作れるので、健康のために毎日甘酒を飲みたい! という人にはこちらがオススメです。栄養素が豊富なだけでなく、繊維質が多く含まれていますのでダイエットにも最適です。さらに、酒粕は化粧水や石鹸などにもよく使われていますので、余った酒粕を使ってパックを行うことで美肌効果も期待できるということです。

明日のひな祭り。自家製の甘酒を作ってみるのはいかがでしょう?