大洪水の起きた日

地上が全て水没するほどの大洪水というのを想像できるでしょうか? 明日、2月17日はそんな大洪水が起きた日なのだそうです。

その大洪水とは旧約聖書に書かれているいわゆる「ノアの洪水」のこと。聖書によると 40日間雨が降り続けたそうで、その間に地上に生きていたもの全てを滅ぼしたと言われています。

すでに洪水というよりも世界水没といった規模ですが、それだけに水が引くまで、ものすごい時間がかかっています。雨が降り始めたのは冒頭で紹介したように2月17日ですが、そこから 40日間雨が降り続け、さらに 150日間水は流れ続けたと言われています。そこからさらに 40日経っても地上は現れておらず、さらに 14日後、ようやく水が引いて地上が現れたとされています。

これを計算すると 40日+150日+40日+14日=244日。なんと8ヶ月近くも水は引かず、その期間中、ノアと家族は方舟(はこぶね)の中にいたということになります。

ちなみにエイプリルフールの起源として、ノアが大洪水の後に地上を捜すためにハトを放ったものの、ハトが陸地を見つけられずに帰ってきてしまった日が4月1日なので、ノアがハトにだまされた=エイプリルフールという説があるそうです。

以前、虹の神話 を紹介しましたが、大洪水にも虹の話があります。大洪水が終わった後に、ノアと家族が方舟から出て、神へ供物を捧げたところ、神からの返事として、二度とこのような洪水を起こさないという約束がありました。その約束の印として空に虹を架けたのだそうです。つまり、虹が出ている限り、世界が水没するような洪水は起こらないということになります。

地上を覆い尽くすほどの大洪水がどれぐらいのものだったのか? 一説によると1時間当たりの雨量が 4,500ミリになるのだそうです。ミリで言われるとなかなかピンと来ないかもしれませんが、日本での最大雨量は長崎大水害のときの 187ミリとなっており、一般的には 40ミリ程度でも「豪雨」とされるそうです。豪雨の 100倍以上の勢いは想像を絶するもので、まさに「大洪水」と言えるでしょう。

でも、神話だし、実際はありえないんでしょ? と思うかもしれませんが、旧約聖書以前から洪水に関する神話はあり、2010年の4月にはノアの方舟とおぼしき物体がアララト山で見つかるなど、規模はともかくとして、なんらかの増水現象が紀元前に起こったことは確実なようです。

洪水がどれほどの規模だったのかはさまざまな説があり、「氷河が溶けて海面が上昇した」というものや、「火山噴火にともなう大津波が起こった」というもの、「氷の塊である彗星が衝突したことで洪水が起こった」という、大洪水よりもさらにパワフルなものまであるようです。

ちなみに、そんな大洪水を乗り越えたとされているノアの方舟ですが、聖書の記述によると全長 133.5メートル、幅 22.2メートル、高さ 13.3メートルもの大きさなのだそうです。これがどれぐらいのサイズかというと、有名なタイタニック号が全長 269メートル、幅 28.2メートル、高さ 10.5メートルですので、体積的にはタイタニック号の半分ぐらいのサイズと言えるでしょう。

聖書によるとノアの家族8名の他に全世界の動物が雌雄一対載っていたとされています。8ヶ月の間の食料を考えると若干無理があるような気もしますが、動物が成体でなく、水中で生きることのできる生物を載せなければ、なんとか収容できるのではないか? と考えている人もいるようです。

洪水にしろ、箱船にしろとてもスケールの大きい話ですが、4,000年以上前の2月17日に起きたという大洪水が、もし現代に起きたら、今の科学力を持ってしても対抗できないレベルであることは間違いないでしょう。そんなことの起こらないように、いつまでも空に虹が架かっていてほしいものです。