チョコレートで愛をゲット!

昨日紹介 したようにバレンタインデーに必ずチョコレートを贈るというのは日本人だけのようですが、実はチョコレートにはさまざまなパワーが秘められているのをご存じでしょうか?

チョコレートの歴史は古く、紀元前 2,000年頃にはチョコレートの原料であるカカオ豆がすでに栽培されていたと言われています。マヤ暦で有名なマヤ文明や、その後に現れたアステカ文明では、カカオ豆は通貨のように扱われるほど貴重な存在だったのです。

なぜ、カカオ豆がそんなに貴重な存在だったのか? カカオ豆の学名は「テオブロマ・カカオ」というのですが、この「テオブロマ」というのはギリシャ語で「神の食べ物」を表すのだそうです。マヤ文明を創りあげたマヤ族の人々は、カカオの実の色が赤いことから、人間の血液と同等のものとして崇めていたと言われています。

そんなカカオ豆を使って作る飲み物は「知恵とパワー」を与えてくれる神聖な飲み物とされていました。この当時、チョコレートは現在のような固形物ではなく、飲み物として認識されていたわけです。

時代や民族が変わってもカカオ豆のパワーは信じられていたようで、マヤ族の後に栄えたアステカ族の皇帝モンテスマは、カカオ豆で作ったチョコレートを恋の媚薬であると信じ、ハーレムに行く前には必ずチョコレートを飲んだと言われています。

ちなみに当時のチョコレートは飲み物というだけでなく、味わいも現在とは正反対で、唐辛子や胡椒が効いたスパイシーなものだったようです。スペイン人がアステカからチョコレートの製法を伝えた時に、胡椒を砂糖に変えることを考案して、現在のチョコレートドリンクに近い物が完成したのです。

このように当時の権力者たちに好まれたチョコレートですが、本当にそれだけの力があったのでしょうか? 実はその通りなのです。チョコレートにさまざまなパワーが秘められているのは現代科学でも証明されています。

チョコレートの主成分であるカカオにはタンパク質やアミノ酸、カルシウムや亜鉛、ビタミンEなどたくさんの栄養素が豊富に含まれているだけでなく、抗酸化作用のあるカカオポリフェノールも含まれています。

以前、小豆がゆ について紹介したときにもポリフェノールについては触れましたが、この成分は抗酸化作用を持っており、老化防止やコレステロール値を下げる効果などがあると言われています。さらに「テオブロミン」という血液循環を促進させ、利尿作用によって体のむくみを取り、さらには神経を鎮静化させる働きを持つ成分や、「リグニン」という食物繊維が含まれていたりもします。

古代マヤの人たちは、カカオ豆のこのような成分を直観的に理解していたと言えるでしょう。これだけの効能があるのですから、カカオ豆が神の食べ物と言われるのもうなずけます。

では、媚薬的な効果の方はどうなのでしょう? 実はそちらもちゃんと科学的な裏付けがあるのです。

カカオには先ほど紹介したテオブロミンやカフェインが含まれています。これらの成分は血液の循環を促進させてくれるので、血行が良くなり、胸がドキドキするような一種の興奮状態をもたらしてくれるのです。

この効能をみると、アステカの皇帝がハーレムを訪れる前にチョコレートを飲んだというのも納得できます。しかし、この効能のすごさはそれだけではありません、これは恋を生み出すことにも繋がるのです。

「恋の吊り橋理論」というのを聞いたことがあるでしょうか? 断崖絶壁にかけられた揺れている吊り橋を渡っていると、どうしても緊張でドキドキしてしまいます。そんな吊り橋を男女が二人で渡ることによって、最初は意識していなかったにも関わらず、緊張からくるドキドキを、いつしか恋のドキドキだと錯覚し、恋が生まれるというものです。

簡単に言ってしまうと、緊張から生まれる興奮によって擬似的な恋愛感情が生まれ、それがいつしか本物の恋愛感情に変わるということです。

遊園地のジェットコースターやおばけ屋敷もこういった効果を生み出しますが、チョコレートに含まれる成分による興奮状態でも同じような効果が得られるというわけです。ですので、バレンタインデーにチョコレートを贈るというのは非常に理にかなっているわけです。

今年、バレンタインデーに意中の人にチョコを贈ろうと思っている人は、渡すだけでなくできれば、一緒にチョコを食べることをオススメします。チョコレートが持っているパワーと吊り橋効果で恋が生まれる確率がぐっと上がるはずです。