冬至の日は太陽に注目してみよう

本日は冬至です。冬至とは「1年で最も昼の時間が短くなる日」として知られています。つまり、太陽が現れている時間が最も少ない日なのです。

天文学的には冬至は「地心における太陽中心の視黄経が 270度となる瞬間」と定義されています。地球から見て 270度の位置に太陽が来た瞬間が、冬至なのだそうです。

そんな複雑な天文学的な定義が行われる遙か昔から、冬至は洋の東西を問わずに重要な日として知られてきました。現在の暦になる前の旧暦では、前年の冬至の日を求めるところから暦の計算が始まりました。それだけではなく、冬至の日に太陽の影の長さを測るための道具が非常に重要な意味をもっていたそうです。

一方西洋では、イギリスにあるストーンヘンジは、夏至の日に北東の地平線から太陽が昇り、冬至の日には南西方向に太陽が沈むことから、夏の日の出と、冬の日の入りを観察することができるようになっているそうです。日本にも以前紹介したように(大湯環状列石忍路環状列石)、ストーンヘンジと同じ、ストーンサークルがありますが、こちらも、大湯環状列石にあるふたつの環状列石の中心を結んだ線を延ばしていくと、東は冬至の日の出の位置に、そして西は夏至の日没に位置になるのだそうです。

このように冬至や夏至の太陽と関わりの深い場所は日本にたくさんあるようです。以前に読者の方から投稿していただいた 飛騨金山巨石群 も、冬至の時に山から登る太陽と、沈む太陽が、巨石の隙間を縫うようにして見られると言われています。

冬至というのは、太陽の力が最も少ない時期とされています。しかし、考え方を変えれば、冬至を過ぎるとどんどん太陽はその力を取り戻していく、いわば冬至=復活の日とも言えるのです。火の鳥のように、蘇る太陽のエネルギーを感じてみるには最適な日が冬至なのです。

普通に朝日を見たり、夕日を見たりするのも良いですが、せっかくならば素敵な太陽を見たい! という方は大湯環状列石や、飛騨金山巨石群もオススメですが、伊勢神宮でもとても素敵な光景を見ることができます。

毎年冬至の朝には、伊勢神宮内宮の宇治橋から、鳥居の方角を見ると、二つある鳥居のちょうど中央に太陽を見ることができるのだそうです。厳密にいうと冬至の日だけではなく、冬至を挟んで2ヶ月ぐらいはこの素晴らしい景色が見られるそうですので、今年の冬至は間に合わなかった…と諦めずに、初詣を兼ねてこの素晴らしい光景を見るのも良いのではないでしょうか?

今年も残り少なくなってきましたが、蘇る太陽のパワーをわけてもらって、来年へと向かっていきたいものです。