タバコはスピリチュアル!?

先日値上げがあり、健康的な害が強いということもあって、どんどん喫煙者が減っている「タバコ」。おおよそ、癒しやスピリチュアルとは無縁のような品物に思えますが、実はかなりスピリチュアルだったのです。

2010年11月19日(金)にペルーの古生物学者が 250万年前のものとみられるタバコの葉の化石を発見したそうです。これがどういうことかというと、タバコは 250万年前から吸われていた可能性がある、ということです。

タバコの起源はアメリカ大陸の先住民が儀式に使っていたものだとされています。神々への供物として使われたり、その炎や煙の形から吉凶を占ったりしていたようです。

マヤ文明の遺跡の一つであるパレンケ遺跡には、神様がタバコを吸ってその煙をくゆらせている壁画が残されています。マヤの人々は、タバコを使って悪霊を追い払うことで病気を治療していたりもしていたのです。

ネイティブアメリカンがタバコを好むことはよく知られていますが、彼らによると、タバコは精霊たちの大好物であり、精霊に捧げる最良の贈り物だということです。彼らの間には、タバコやその煙を精霊に与えることで、その力を借りたり機嫌を取るという信仰が広く伝わっていたようです。

精霊が良い香りを好むというのは、世界各地で言われていることで、さまざまな宗教的な儀式にはお香が欠かせないものとされています。現在でも、仏教ではお線香を用いていますし、聖書にも香油を使う場面が登場しています。タバコを吸わない人間にとっては、タバコの煙というのは、とうてい良い匂いには思えませんが、精霊には好まれるものなのかもしれません。

一方で前述したように、魔を祓(はら)うアイテムとしてタバコが使われることもあります。遠野物語では、猟師が蛇や悪い獣を遠ざける時にタバコを吸うだけでなく、悪夢を見たときにもタバコを吸うという話が記録されています。他にも、大蛇をはじめとした、山に住む妖怪がヤニを嫌うという昔話はいくつも残されています。

受動喫煙の問題や、健康的な問題から、これから世界的にもタバコを吸う人はどんどん少なくなっていくことでしょう。筆者はタバコを吸いませんし、すぐ近くでタバコを吸われるのは苦手ですが、タバコが本来持っていたスピリチュアルな歴史を考えると、なんとか絶滅は逃れて欲しいなとも思ってしまいます。