妖精の種類

宮崎駿監督の作品「となりのトトロ」は、多くの人がご存じだと思います。最近では、トトロのような姿の樹が日本全国で見つかっているというぐらいポピュラーな存在になっているようです。

トトロのような姿をした樹というのはあちこちにあるようで、滋賀県の田んぼの中、山形県の鮭川村、同じく山形県米沢にある森など、どれも言われてみれば…という程度のものではあるのですが、誰かが森や樹を観て「トトロだっ!」と思うようになるぐらい、トトロは有名な存在になっているということなのでしょう。

さて、そんなトトロですが、どうしてこんな名前になったかというと、もともとは「所沢のお化け」だったようです。なぜ、所沢なのかというと映画の舞台となった場所が所沢にあるためのようです。宮崎駿監督の知り合いの小さな女の子が「ところざわ」をはっきりと発音できず「ととろざわ」といったのを聞いて、トトロという名前になったということです。

ただ、作品中には「トトロって、絵本に出ていたトロルのこと?」という台詞があることから、所沢のおばけ+トロルで、トトロが完成したようにも思えます。

ちなみに、トロルというのはトロールとも呼ばれていて、比較的よく知られた妖精で、西洋のおとぎ話に登場して、人間や動物を食べる存在だとされています。トトロとは違って、どちらかというと凶暴で醜い姿をしていて、映画の「指輪物語」で鎧を着てゴリラのような恐ろしい顔をした巨大な存在がいたのをご覧になった方はいらっしゃるでしょうか? あれがトロールです。

妖精にはさまざまな種類がいて、以前に紹介したことのある レプラコーン や映画の「指輪物語」に登場したエルフやドワーフ、同じく映画のタイトルにもなっているグレムリンなど、どこかで聞いたことがあるような存在から、無名の存在まで多種多様です。

「天候の妖精」という、天気と関係が深い妖精もいるようで、海の嵐と関係が深いと言われているムーラタッハ、旅人を凍死させるという雪の妖精ジャック・フロストなどが天候の妖精とされています。

自然の四元素である地水火風にも、それぞれノーム、サラマンダー、ウンディーネ、シルフといったように妖精がいることを考えると、妖精というのは日本の八百万の神様のように、すべての現象や事物に存在しているのかも知れません。

妖精と言うと、春に花畑の中で出会えるようなイメージがありますが、先ほどのジャック・フロストをはじめとして、スノー・フェアリーなどという存在もいるようですので、冬だからといってあきらめずに、雪の中や寒風の中に妖精を見いだしてみるのも楽しいかも知れません。