かぼちゃの秘密

昨日はハロウィンでした。ハロウィンというとかぼちゃを彫って作るお化けが有名ですが、今日はそんなかぼちゃの話です。

まずは、ハロウィンになぜかぼちゃお化けを作ることになったのかという話から紹介しましょう。ハロウィンの時期になると、日本でもあちこちでその絵を見かけるようになったかぼちゃお化けですが、正式な名称は「ジャック・オー・ランタン」と言います。

なぜ「ジャック・オー・ランタン」なのか? これはジャックという男性が悪魔と取引をするというヨーロッパの昔話から来ているのだそうです。ジャックは悪魔とうまいこと取引をして、魂をあけわたさずに願いを叶えることに成功したのですが、その後、寿命が来て死んでしまったときに、生前の行いが悪かったため、天国に行けず、かといって地獄に行こうにも悪魔に、自分の魂を奪わせないように取り決めをしたあったために、地獄にも行けなくなってしまいました。

結局、ジャックはこの世とあの世の狭間を永遠にさまようことになったのですが、あの世とこの世の狭間は真っ暗闇だったので、そこを照らすために、悪魔からもらった火の塊を蕪(かぶら)の中に入れて、ちょうちん代わりにしたのだそうです。

このちょうちんがいつの間にか、死んだ人の魂のシンボルへと変わり、さらに、アメリカに伝えられたときに、アメリカ人は蕪に親しみが無かったために、周りにたくさんあったかぼちゃでちょうちんを作るようになったのだそうです。

ということで、かぼちゃお化けはもともとは、蕪おばけだったわけです。蕪で作られたちょうちんが魂のシンボルというのは非常に興味深いですが、以前に レバナ先生から聞いた ようにハロウィンはあの世とこの世の境目が曖昧になるので、そういった状態で道に迷わないためにも、また、先祖とコンタクトするためにも、明かりは必要なのでしょう。日本でお盆で迎え火を焚くのと同じような感じですね。

さて、かぼちゃといえば秋の味覚ですが、なんと1個 2,000円という高級カボチャも存在するのだそうです。ちょうちんにするにはもったいないと思ってしまうこのカボチャは「栗マロン」という不思議な名前がついています。わざわざ、栗を2度繰り返すだけのことはあって、ほっこりとした栗のような甘みと食感があるのだそうです。ちょっと、贅沢かも知れませんが、今年の冬至にはこの「栗マロン」を食べてみるのもいいかもしれません。

「なんで冬至にかぼちゃ?」と思う人がいるかもしれませんが、日本では冬至にかぼちゃを食べると風邪をひかずに、福が来るなどという言い伝えがあるのです。かぼちゃは貯蔵が長くできるので、昔のひとは、夏に収穫したかぼちゃを冬まで保存しておいて、緑黄色野菜が少なくなる冬場に摂取していたようです。

福を運んだり、ちょうちんの変わりになったり、死者の魂のシンボルだったりといろいろなことに使われるかぼちゃ。こんな身近な食べ物にも、スピリチュアルな内容は意外と隠されているものです。