ローフードと菜食

今回は最近流行している「ローフード」。今回は、ローフード教室を開催している Ryoya さんに色々とお話をうかがってきました。

── Ryoya さんがローフードを始めたきっかけは何だったのでしょうか?

僕は 23歳の時から菜食だったのですが、そんな中でローフードのことを知って、これだ! と思い、面白そうだったので学ぶことにしました。

── 23歳の時から完全菜食だったということですが、どういう理由で菜食を始めたのでしょうか?

『神との対話』という本があるのですが、そこに書かれている「エコロジカルダイエット」という内容を読んで、肉食をすることがどれぐらい地球や環境に負担をかけているのかということを知り、それから、すぐに完全菜食に切り替えました。

── その時点ですぐに、肉、たまご、乳製品、魚などをすっぱりやめられたのでしょうか?

そうですね。その当時は家族と同居していたのですが「今日から自分のご飯は自分で用意するから」と言って、自分で完全菜食の料理を作って食べるようになりました。

── 自分で料理を始めたのもすごいですが、慣れていないと、いきなり完全菜食にするというのは、なかなか厳しいと思うのですが、一度も苦しいと思ったことはないのでしょうか?

苦しいと思ったことはありませんね、完全菜食になったのは3年半ぐらい前ですが、それからずっと完全菜食で通しています。

── 完全菜食を始めてから、何か変わったことはありますか?

別に健康のために始めたわけでは無いのですが、それまで持病だと思っていた頭痛や、口内炎などが治って、肌も綺麗になりました。

── なるほど、ところでローフードを教えようと思ったのはどうしてなのでしょう?

僕がローフードを教え始めた当時は、他にローフードを教えているような場所がほとんど無かったので、学べる場所が多い方が良いと思って始めました。ただ、最近ではローフードも人気が出てきて、教える所も増えてきたので、今年いっぱいでローフードの教室はやめて、来年からは菜食の教室にしようと思っています。

── ローフードの教室はやめてしまうのですね。最近人気が出てきているのに、やめてしまうのはもったいないのでは?

ローフードの教室をやっていて、家で作れないのは意味が無いかなと思ったんです。

── それはどういうことなのでしょう?

最近、よくローフードとして紹介されているレシピは、いわゆる「グルメローフード」というもので、ローフードを食べている人たちのパーティーなどで出されるものなんです。ローフードを食べる人たちが普段からああいうものを食べているわけではないんです。

── そうなんですか? それは知りませんでした。

ローフードはまだ日本に入ってきたばかりなので、本などに紹介されているレシピが全てだと思われていますが、実際にローフードを実践している人たちは、普段は果物を食べたり、生の野菜を食べたり、お米やパン、麺類などを食べています。レシピではナッツなどを良く使っていますが、ああいうのも実際にはそんなには食べていません。毎日グルメローフードを作っていたら、時間もお金もかかって大変ですよ。

── 確かにローフードのレシピはいろいろと手間がかかりそうですよね。

グルメローフードは手間もかかりますし、特殊な乾燥機や、強力なミキサーなど、高価な機材が必要ですし、材料も日本ではなかなか手に入らないものが多いんです。そういうことも含めて日本で今知られているローフードは実用的では無いんですね。せっかく学んでも家に帰って作れないのではあまり意味が無いと思いませんか?

── それはそうですね、やはり学んだからには気軽に毎日の食卓に出したいと思います。

ローフードが悪いというわけではなく、来年からはもっとシンプルに、包丁とすり鉢だけ、もし他に使うとしても1万円以内ぐらいの器具を使って、誰でも気軽に作れるような菜食を教えていきたいと思います。

── それぐらいなら気軽に家でも作れそうな感じがして良いですね。ローフードは完全にやめてしまうのでしょうか?

来年からの教室では完全菜食を基本に、ローフードやマクロビオティックなどの要素も取り入れてはいきますが、ローフードで酵素がどうなるとか、マクロビオティックで素材の陰陽がどうとか、そういった理論は教えません。

── 理論を教えないというのはなぜなのでしょう?

教室に学びにくる人たちは、ローフードだと熱を通したらダメとか、完全菜食にしたら肉を絶対食べたらダメとか、そういう風に考えている人たちが多いんですね。でも、何か戒律があるわけではないので、ダメということはないんです。実際、ローフードの人たちでも普通のご飯や、パンを食べることもあります。僕は完全菜食ですが、菜食になったことを知らない友人が料理を持ってきてくれたら、肉が入っていても食べたことはあります。

── なるほど、確かに苦しい思いや不義理をしてまで何かを制限する必要はないというわけですね。

そうです。僕はもっと自由で良いと思うんです。人によって何が合うのかは違いがありますので、実際に色々と食べてみて、自分にローフードが合うのか、マクロビオティックが合うのか、完全菜食が合うのか、自分で確かめて欲しいと思います。そうすれば、より多くの人が健康になれると思いますので、今後はそういった選択肢をできるだけ多く提供したいと思います。

── どれも菜食ではあるのですが、その中から自分にあったものを選べるようになるというのはいいですね。

動物性のものを減らすということだけはベースにしていきたいと思います。最初にもお話しましたが、一頭の牛を生産するためには、ものすごい量の穀物が消費されるわけです。そうすると、当然ながら地球の環境にも影響を及ぼしてきます。これは、とても大雑把な説明ですが、こういったことについても教室で詳しく説明して多くの人に、肉が環境に影響を与えるということを知って貰いたいと思っています。

── ローフードでは無くなってしまいますが、新しい教室もとても面白そうなので期待しています。

今後も菜食のレシピなどはブログで紹介していきますし、作り方を動画で公開する予定もありますので、興味のある方は見てみて下さい。これからも自由でシンプルな菜食を伝えていきたいと思います。

── 今日は興味深いお話をいろいろとありがとうございました。