招き猫の日

本日9月29日は「招き猫の日」。なぜ、9月29日が招き猫の日なのかというと、「く(9)る ふ(2)く(9)」という語呂合わせだそうです。

この日を制定したのは日本招き猫協会もしくは、日本招猫倶楽部とされています。なぜ、はっきりしないかというと、記念日を認定する日本記念日協会に届け出を出しているのは、日本招き猫協会なのですが、日本招き猫協会というのは存在が定かではなく、前述した招き猫の日を決めたと言われているのが、日本招猫倶楽部だからです。

なんだか複雑な上に、記念日を制定する協会など、いろいろな協会があるのだなぁという感じですが、ともかく日本招猫倶楽部というのができるぐらい、招き猫は人々に愛されているということなのでしょう。ちなみに、この日本招猫倶楽部は 1993年に設立されたということです。

さて、そもそも招き猫という存在はどうやって生まれたのでしょうか? 招き猫の発祥の地にはいくつか由来があるようで、有名なものとしては、東京都世田谷区の豪徳寺があげられます。

豪徳寺には現在も猫塚があるぐらい、招き猫の寺として有名な場所。そんな豪徳寺が寂れていた昔のことです。一匹の猫が豪徳寺で飼われていました。ある日のこと、鷹狩りの帰りに、彦根藩第二代藩主の井伊直孝が寺の前を通りかかったところ、その猫が門前で手招きをするような仕草をして寺に招いたのだそうです。

猫のその仕草に惹かれた井伊直孝は寺に立ち寄って休憩することにしました。すると、まもなく雷雨が降りはじめたのです。猫のおかげで雨を逃れられたと喜んだ井伊直孝は、そのお礼としてお寺に田畑を寄進し、さらに一族の菩提寺としたために、豪徳寺は栄えるようになったのだそうです。このことから、お寺はこの猫をたたえて招き猫をつくった。ということです。

他にも東京都新宿区の自性院の猫が太田道灌を招いたというものや、同じく東京にある現在は縁結びのパワースポットとして知られる今戸神社では、貧乏な老婆が猫から招き猫の作り方を習ったことで福徳を得た、など、さまざまな由来があります。

いったいどの由来が正しいのか、結論は出ていないようですが、それだけ各地で猫が福を呼ぶ存在として認知されていたということなのだと思います。実際、中国でも古くから、猫が顔をこするときに前足が耳より高く上がるとお客さんが来る、という言い伝えがあったそうです。

さて、そんな招き猫ですが、さまざまな種類があるのをご存じでしょうか? 色や上げている手によって御利益が変わってくるのです。一般的に右手をあげている猫は金運を招き、左手をあげている猫は人=お客さんを招くとされています。最近では両方の御利益を得ようと両手をあげる招き猫も存在しますが、昔は欲張りすぎて「お手上げ」になるとして、どちらかというと嫌われていたようです。

一方、色は、白い猫は福招き、赤い猫が疫病避け、黒い猫は魔除け厄除け、とされています。最近ではラッキーカラーを取り入れたピンクや青、金色なども出てきているようですが、伝統的には白、赤、黒が基本のようです。

本日は招き猫の日ということで、伊勢神宮の側にある「おかげ横町」では、猫舞をはじめとしたさまざまな猫関連のイベントが行われているそうです。開催期間は9月18日~29日ということで、残念ながら本日で終了となってしまいますが、興味のある方はぜひ訪れてみて下さい。

招き猫については、まだまだ色々とおもしろい情報がありますので、機会があったら紹介したいと思います。