こんなものまでデジタル化

すでにひとり一台以上の携帯電話が出回っているという、デジタル大国な日本ですが、思わぬものにまでデジタル化の波は迫っているようです。

以前、「仏壇の日」のことを紹介 したときに現代的な仏壇が色々と登場しているという話をしましたが、それよりもさらに進化(?)した仏壇が登場しました。

それは長野県松本市にある総合広告代理業の「デザイン計画」が開発した「デジタル仏壇」というもの。扉を開くと液晶画面があり、音楽と共に故人の写真が最大 50枚まで表示されるそうです。もちろん、戒名や俗名なども表示でき、なんと法事の日時を事前に知らせてくれたり、仏壇を何度開いたか=お参りした回数を教えてくれるなど、さまざまな機能が満載です。

外見はそんな変わった形をしておらず、シンプルな仏壇といった様子なのですが、音楽が流れたりデジタル画面が表示されるというのは、いままでの仏壇のイメージを完全に覆しているといえるでしょう。

さらに、上位機種は通信機能を備えていて、お寺から檀家に法事はもちろんのこと、法話のある日取りや、祭事予定などを配信できるそうです。さらに、一定期間仏壇の扉が開かない場合は、設定されたアドレスにメールが送信されるという、ひとり暮らしの高齢者に対する安否確認機能も搭載されています。

非常に機能的であり、いろいろと考えられているとは思うのですが、仏壇を購入しようと思う信心深い世代の人には拒否反応を持たれてしまうように思います。逆に、デジタルに馴染んだ世代が老人になったときに、仏壇を購入するかというと、それも微妙な気がしますし、果たしてどれだけの人がこれを受け入れられるかは未知数といった感じです。

デジタル仏壇は先進的なアイディアだと思いますが、中国で発売されている携帯電話の中には「禅携帯」というものまであるそうです。その名前に負けずに木箱に入っているのですが、木箱を開けると、中から金ぴかの仏具のような携帯電話が出てきます。

たんに金色なのではなく、曼荼羅をモチーフにしたかのような、蓮の葉の模様などが彫り込まれ、背面にはイミテーションとはいえ緋翠をイメージしたものがはめ込まれています。

外見だけでなく中身もちゃんと仏教モチーフになっており、起動画面には蓮の花が現れ、待ち受け画面にはお釈迦様の画像、そしてデジタル仏壇の上を行く、移動仏壇機能まであります。まあ、移動仏壇機能といっても、仏像が表示されるだけの単純なものではありますが…。

他にも念仏の音声ファイルや、仏様の画像集、仏教関連の書籍が読めるなど、携帯なのか仏教のアイテムなのか謎になるほどの充実ぶりです。念仏のファイルや、仏画などの著作権に関しては中国らしく限りなく黒に近いグレーゾーンだとは思いますが、この気合いの入り方は日本の携帯電話メーカーには真似のできない内容だと思います。

これから時代が移り変わり、どんどんとデジタル化が進んでいっても、さまざまな宗教やスピリチュアルな思想が無くなることは無いでしょう。そんな中で、デジタルとスピリチュアルがどのように融合していくのか、ちょっと楽しみです。

禅携帯の写真はこちら
(cnet japan「中身も仏教しております」… あの「禅ケータイ」が再び!中国トンデモケータイ図鑑)