男性性と女性性のバランスを取る曼荼羅
≪ 男性性と女性性のバランスを取る曼荼羅 ≫

曼荼羅(まんだら)と言うと、チベット仏教や日本の密教などで登場する、無数の仏が描かれたものをイメージする人が多いと思います。宗教的なシンボルとして使われていることからもわかるように、曼荼羅は古来からスピリチュアルなツールとして利用されてきました。今回はそんな曼荼羅を自分で描き、瞑想に使う方法を学べるという DVD を鑑賞してみました。

『MANDALA WORKSHOP ~意識を拡大する曼荼羅ワークショップ~』は、COCORiLA 読者なら既にお馴染みのゲリー・ボーネルさんの同名のワークショップを DVD にしたもの。

基本的には実際にワークショップが行われている場面を撮影したものなのですが、プロジェクタで投影された曼荼羅のシンボルなどの画像と、ゲリーさんを同時に視野に収めやすいように、編集してあったりするのは DVD ならではのメリットと言えるでしょう。

ワークショップの冒頭では、さまざまなシンボルについてゲリーさんが説明をしてくれます。男性や女性、危険などを表すシンボルを実際に画像で見ることができます。

ゲリーさんによると、もともとのシンボルはとても単純なもので、数多くあるシンボルの中でも、最も古いものの一つは「渦巻き模様」なのだそうです。そういった単純なシンボルが、人々の内面の反応をより引き出すために進化して、より複雑なシンボルが生まれたのです。

シンボルという、いわば単なる図形が進化したというのは非常に興味深い内容でした。いくつものシンボルを紹介してくれたのですが、世界の全く離れた場所にありながらも同じ形をしているシンボルがあったりと、それらの説明を聞いているだけでも勉強になります。

ちなみに、私たちが普段使っている「漢字」はそれ自体が曼荼羅なのだそうです。筆者は漢字=曼荼羅説にとても惹かれましたが、人によってはゲリーさんがアカシックレコード内で見るという、アカシックレコード文字を紹介してくれたのですが、そちらのほうが興味深いかもしれません。

先ほど、曼荼羅は人から反応を引き出すという話を書きましたが、いわば曼荼羅はマインドへと直接伝わる言葉のようなものなのです。例えば、神聖幾何学で使われる図形の中で、フラワーオブライフという有名なものがありますが、この図形が持つ意味は「地球」なのだそうです。

私たちは、言葉でははっきりと伝えられないような想いを、歌や詩、絵画などの芸術を使って表現してきましたが、ゲリーさんによると近い未来にはそういった想いは、曼荼羅を使って伝えるようになるということでした。

そんな秘められたメッセージを持つ曼荼羅ですが、曼荼羅からメッセージを受け取るためには瞑想をする必要があります。瞑想をすることによってメッセージを受け取るだけでなく、その他のさまざまな効果も得ることができるのです。

実際にゲリーさんが作成した曼荼羅を例に説明してくれるのですが、それらはアカシックレコードに入るための曼荼羅や、男性性や女性性の曼荼羅、男性性と女性性のバランスを取る曼荼羅などさまざまな種類があります。

ゲリーさんの曼荼羅にはさまざまなシンボルや要素が含まれていて、それはカバラで使われる生命の樹と呼ばれる図形だったり、クフ王のピラミッドの間だったり、古来から伝わるシンボルだったりと、本当に多岐にわたります。

瞑想の方法はいくつもあり、あるひとつのポイントを見つめてみたり、逆に全体をぼーっと見たりと曼荼羅によって使い分ける必要があるようです。今回のワークショップでは、男性性と女性性のバランスを取るという曼荼羅を使って実際に瞑想をしてみることになります。

ゲリーさんの言う通りのポイントに集中して曼荼羅を見てみると、単なる図形のはずが脈動して生きているように感じられたり、曼荼羅の中で光がまたたいたり、また、最近流行の 3D 画像を見ているように、シンボルが浮かび上がってきたりしたのが衝撃的でした。

古来から曼荼羅は神聖な空間を生み出し、意識をトランス状態へと導くパワフルなツールと言われてきたそうですが、まさにその通りの神秘的で、そして高次元へと意識が広がるような体験をすることができました。実際にゲリーさんがその場にいるわけではない、DVD を使ったワークショップにも関わらず、そんな体験ができるというのは正直意外でした。

瞑想の後は、いよいよ自分の曼荼羅を作成します。ゲリーさんが描く曼荼羅のように緻密に計算されたものではなく、言葉を知らない人や、宇宙から来た人に「自分」という存在を伝えるために…というテーマで描いていきます。

基本の水平線と垂直線を描いてからは、目をつぶって先ほどのテーマをイメージしながら、「自分」を表現するシンボルを描いていきます。この目をつぶって描くというのが面白く、イメージしているものと、実際に紙に描いた物では随分と雰囲気が変わるのです。しかし、その変わったもののほうが、なんとなくしっくりと来るのが不思議な感じでした。

ある程度目をつぶって描いてから、次に目を開けて仕上げをしていきます。そうしてできた曼荼羅を使って瞑想を行います。この瞑想は、ゲリーさんの曼荼羅を使って行った物よりも少し難しいのですが、繰り返しているうちに、自分の曼荼羅から自分が描いたときには考えてもいなかったようなメッセージを受け取ることができます。

筆者の場合は、描いた曼荼羅の中のシンボルが、描いたときとは全く違ったメッセージを持っていることに気が付いたのです。もともとは腕を力強い働きで表現したものだったのですが、そこに人と人との関わりという要素が現れたときは、自分で描いたにも関わらず、自分が意識していないメッセージが出てくることにとても驚かされました。

しかし、ゲリーさんによると、自分が意識していないメッセージが出てくるのは当然なのだそうです。なぜなら、宇宙人や言葉を知らない人に自分を表現するのと同じように、自分に対して「言葉を使って自分を表現する」ということは不可能だからなのです。

確かに私たちは自分自身をわかっているようで、その本質とはなかなか繋がれないというのが実際です。この自分の曼荼羅を使った瞑想を毎日行うことで、どんどん自分の本質に繋がることができ、「内なる葛藤」を手放し、深い部分での自己のバランスを取り戻すことができるそうです。

この自分の曼荼羅を使って行った瞑想法は、さまざまな応用が可能です。自分の曼荼羅でなく、絵画や写真、シンボルに対して瞑想法を使うことによって、それらに込められたメッセージを受け取ることができるのです。例えば、ダヴィンチのモナリザにこの瞑想法を使うことで、映画『ダヴィンチコード』などよりも、遙かに深いメッセージを得ることができるかもしれません。他にも密教の曼荼羅など、他のすべての曼荼羅にもこの瞑想法は利用できるということでした。

ゲリーさんによると、偉大な芸術家は自分の中の深いところ=内側の場所を見つけたのだと言います。しかし、誰の中にでもそういった天才がいる場所はあり、そして曼荼羅はそこへと導いてくれるのだそうです。

DVD を見始めたときは曼荼羅を描くことがメインかと思っていたのですが、瞑想法を通してさまざまなものからメッセージを受け取ることができたり、何よりも、自分の曼荼羅を通すことで、自分自身の本質に繋がることができるというのが非常に魅力的でした。これだけの深い内容を自宅で学べるようになっている点は、遠方に住んでいて東京のゲリーさんのワークショップにでれない方や、多忙な方にとってはとても嬉しいことだと思います。

最初のうちは、テレビを通して観ていると飽きてしまうのではないか? と思っていたのですが、普段のゲリーさんのワークショップと同じように、いつしかその内容に引き込まれていき、気が付いたら DVD は終了していました。唯一難点は、TV を通して曼荼羅の瞑想をしていると目がチカチカしてきて疲れることぐらいです。

前述したように、ゲリーさんの曼荼羅を使った瞑想は曼荼羅が脈動したり、浮かび上がったりと非常にエキサイティングな体験ができましたので、これを TV の画面ではなく、実際のポスターを使って行ったらもっとクリアに感じられるのではないかと思いました。

DVD にはワークショップだけではなく、なんと 25分間におよぶ瞑想法も収録されています。ゲリーさんの誘導だけでなく、アニメーションでさまざまなシンボルが現れるという DVD ならではの瞑想です。これだけでひとつの商品としても良いのでは? と思えるようなクォリティですので、ワークショップを終えただけで満足せずに、この瞑想にもぜひチャレンジしてみてください。

この DVD を観ることで、身の回りにある絵画やシンボルに対しての意識が、今までとは全く違ってくることでしょう。さまざまなシンボルや神聖幾何学などに興味のある人はもちろん、自分の本質と繋がりたいと思っている人は、ぜひこの DVD ワークショップを行ってみて下さい。きっと、きっと、驚くべき体験ができることでしょう。

この DVD に興味を持たれた方は一部試聴ができます。こちらからどうぞ。