今回は読者の方から、とても短い虹の写真が送られてきましたので、虹について紹介したいと思います。

この写真は、2010年8月5日(木)に福岡市内にて撮影されたものだそうです。投稿していただいた読者の方から「当日は午後3時か3時半ごろまで確かどしゃぶりの雨だったと記憶しております。これを見たときには既に雨が上がって3時間は経っていたし、虹にしては随分と短いので、虹のようではあるけれども虹には思えなかったのですが、これはどういう現象にあたるのかおわかりでしょうか」というメールをいただきました。

虹は基本的に雨が止んだ後に現れます。3時間前ぐらいまでどしゃぶりの雨だったということですので、条件はそろっていることになります。3時間も経っているのにまだ虹があるの? と思うかも知れませんが、虹を発生させている原因の水滴がある場所はまだ雨が降っているのです。

虹を見ている人の所は晴れており、雨が降っているところの水滴に太陽の光が当たることによって、あの美しい色が現れるのだそうです。

今回は虹の円弧の一部だけが綺麗に見えていますが、3時間前に降った雨がさらに移動をしていって、徐々に水滴が適切な位置に存在しなくなっているので、一部だけ現れたのか、もしくは撮影時間が 19時前後ということですので、太陽光がうまく当たらなくなったのではないかと推測されます。

筆者も専門家ではありませんので、断言はできませんがおおよそ上記のような感じで、この短い虹が発生したのではないかと思っています。もし、他の意見などがありましたら教えていただければ幸いです。

ちなみに、虹にはさまざまな種類があるのをご存じでしょうか? 七色がはっきりしない「白虹」、水平に広がってみえる「水平虹」、月の光を反射して現れる「月虹」などいろいろなものがあります。

その中で、雲の向こうに虹が現れて、大部分が雲に隠れるために、一部だけ虹が見えるという「蕪虹(かぶにじ)」というものがあります。今回いただいた写真を見てみると、虹の前にも雲があるので、もしかしたら、この虹は蕪虹なのかもしれません。

なぜ、蕪虹と断定できずに、前述したように条件が変化したために短い虹になってしまったという説をとったかというと、蕪虹の具体的な例を見つけることができなかったためです。蕪虹を見たことがある方や、写真がある方は編集部まで送っていただければ幸いです。

古来日本では、虹を人の心の暗い影が天上に反映されたものだと考えていたそうです。また、中国では虹を龍の一種だとしていました。ノアの方舟が陸地に上がって、水が引いた後に、もう二度と洪水を起こさない約束として虹が現れるという旧約聖書の話は有名です。

空にかかる七色の美しい虹。科学的な説明などは考えずにその美しさを感じ、エネルギーを感じ取ることが正解なのかもしれません。皆さんも空を見上げて、不思議な現象などがあったら教えていただければ幸いです。